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足の裏のほくろ🦶

2020年10月26日

診察で時々聞かれる質問に、

「先生、足の裏のほくろが少しづつ大きくなっています

「足の裏にほくろができるとガンだって聞いたのですけど、わたしはガンですか

というご相談があります

実はこれ、わたしの足の裏です。

わたしの左足の裏にもほくろが3つあります。

(お見苦しくてすみません

でも、ダーモスコピー検査でこれは良性のほくろ(色素性母斑)と自分で診断していますので安心して過ごしています。


足の裏のほくろ=皮膚ガン(悪性黒色腫)なの?

足の裏の黒色斑が全て悪性黒色腫とは限りません。
足の裏の黒色斑を気にして来院される方のほとんどは良性のほくろです。
しかし、悪性黒色腫が足の裏に見つかることが多いのも事実です。

まず、悪性黒色腫には4つの病型があります

①   末端黒子型黒色腫 :日本人に最も多い。手のひらや足の裏などに発症する。
②   表在拡大型黒色腫 :白人に多い。
③   結節型黒色腫
④   悪性黒子型黒色腫
 :高齢者に多い。顔面に発症することが多い。

上記のように、日本人のほくろのガンには末端黒子型黒色腫が多く、日本人で悪性黒色腫と診断される方の2人に1人がこのタイプとなります。

またこのタイプは手のひらや足の裏などに発症することが多いため、足の裏の黒色斑は要注意と言われる理由なのです。

特に、きれいな円形ではなく、ギザギザしている、色むらがある、境界がはっきりしていないもの、急激に盛り上がってきたものは要注意です

なかなか、自分の足の裏をじっくり見ることはないと思いますが、たまにはよく観察してみたほうがいいです

 

悪性黒色腫とは?

悪性黒色腫と新たに診断される人数は、1年間に10万人あたり約1.5〜2人です。60歳以上に多い傾向にあります。

早期発見すれば完治も可能ですが、皮膚ガンの中でもリンパ行性、血行性に転移しやすく、遠隔転移例では予後不良な皮膚ガンです。

しかし近年は、「免疫チェックポイント阻害薬」という薬剤が開発され、根治切除不能な悪性黒色腫に対するアプローチもできるようになりその予後もかなり改善されてきました。

 

発生部位は、足の裏が最も多く、このほか体幹、顔面、首、爪など様々な部位に発生することもあります。

その他、粘膜にも発生することがあり、口腔内、陰部にも発生することがあります。
外陰部のできもの・色素斑は、なかなか他人に相談しづらく、皮膚科受診をためらってしまう方が多いのですが、早期に発見できれば完治できることもあるので、できれば勇気を出して受診してくださいね

 

どんな検査をするの?

ほくろ(色素性母斑)とほくろのガン(悪性黒色腫)は全く異なるものです。

まず私たち皮膚科医は、ダーモスコピーという虫眼鏡のような医療器具でその模様を観察します

ほくろと悪性黒色腫の発生様式が異なるので、模様も違って見えるのです。

たいていはダーモスコピー検査で臨床診断がつくことが多いですが、典型的ではない時や悪性を少しでも疑うとき、またご本人の検査希望がある時に、皮膚生検という皮膚の一部を切除する病理検査をします。

局所麻酔の痛みが30秒ほどありますが、切除時の痛みはなく、ものの5分もかからず検査は終了します。

 

10個でも20個でもきちんと丁寧に診察します。

気になるほくろが1つでもあれば、早めに皮膚科を受診してくださいね