Gentle MAX Pro (ジェントル・マックス・プロ)にできること
その1 医療脱毛
その2 レーザーフェイシャル
その3 リフトアップ
その1:医療脱毛についてはこちら ➡️ https://asuka-hifuka.com/2021/01/06/gentle-max-proにできること💡その1:医療脱毛/
今回は、
その2:レーザーフェイシャルについて
GentleMAX PROのロングパルスアレキサンドライトレーザー(波長755nm)を使用します。
ロングパルスアレキサンドライトレーザーを表皮冷却しつつ顔全体に照射することにより、脱毛・メラニン色素除去の効果が期待でき、肌に透明感と滑らかさをもたらします
マイルドな治療なので、かさぶたや炎症後色素沈着などのダウンタイムもほとんどなく、美白効果が得られます
1ヶ月ごとに5〜6回繰り返すのがおすすめです
レーザーフェイシャルの効果
シミ・そばかす・くすみの改善
皮膚にキメ・ハリを与える
顔のうぶ毛を脱毛し、毛穴を引きしめる
にきびの改善
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しみ・そばかす・くすみの改善皮膚のメラニンを破壊し、しみ・そばかす・くすみを改善し、美白効果が期待できます。
ただし、しみにはいろいろ種類があり、レーザー治療が適さない場合もあります
もう一度、メラニン吸収曲線のおさらいです。
アレキサンドライトレーザーは、メラニンへの吸収率の高い波長です。
皮膚のメラニンを破壊しますので、複数回の治療を行うことで、しみ・そばかす・くすみを改善し美白効果が期待できます。
真皮のコラーゲンを活性化させ、皮膚にハリを与える効果
Gentle MAX Proはロングパルスレーザーでパルス幅が長いので、光熱作用を引き起こします。
パルス幅とは、レーザーの光が出ている時間です
ロングパルスレーザーは、ミリ秒レーザーとも言われます。
通常3msec(ミリ秒)という長いパルス幅で、エネルギーをじんわりと熱に変えて治療します
表皮細胞やメラノソーム内のメラニン、毛根のメラニンに反応し周りに熱を与え、皮膚内で軽い炎症をおこすことで、真皮コラーゲンの産生を促し、肌の内側からキメやハリを改善していきます。
ただし、アレキサンドライトレーザーの熱が加わる範囲は皮膚の表層になるため、引き締めをメインとするときには、より深達度の深いロングパルスNd:YAGレーザーによる
リフトアップレーザーまたはレーザーシャワーが適しています
これについては次回お話ししますね
顔の脱毛効果
その1:医療脱毛でお話ししたように、うぶ毛のメラニンに反応するため、脱毛効果や毛穴の引きしめ効果があります。
にきびの改善効果
脱毛効果により毛包の閉塞が改善され、面ぽう(白にきび)ができにくくなることが考えられます。
またにきびの原因となる毛包内のアクネ桿菌を熱により殺菌することでにきびを改善・予防します。
レーザーフェイシャルのメリット
かさぶたがほとんどできない。
色素斑だけでなく、小じわや毛穴、肌質の改善効果もある
脱毛効果
にきびの改善
レーザーフェイシャルのデメリット
はっきりした濃い色調のシミは取りきれないことがある
肝斑のある部分にあててしまうと悪化する
炎症後色素沈着には反応しない
ごくうすいシミには反応しづらい
シミ、くすみ、にきびの改善までに複数回必要
ここで、レーザーフェイシャルは低出力で照射するというところに注目です
レーザーフェイシャルはかさぶたをほとんど作らず、メラニンを壊すことができるのですが、低出力のため1回のメラニン除去率は高くないので治療に複数回かかります。
また、光熱作用が主なロングパルスレーザーを高出力で照射してしまうと熱傷になってしまうため、低出力で顔全体のしみ、くすみをゆるやかに改善させていく治療法です
これに対し、パルス幅の短いQスイッチレーザー(ナノセカンド)やピコレーザー(ピコセカンド)では、メラニンの周りに熱が伝わる前に衝撃波でメラニンを含むメラノソームを破壊できるため、かさぶたはできますが、しっかりとしみを取りきることができます。
メラノソーム(メラニンの入った袋)の熱緩和時間は50ナノ秒です。
(熱緩和時間:あるターゲットを熱した後に、50%温度が下がるのに必要な時間)
この50ナノ秒より短い時間でレーザーを照射すれば周りに熱が伝わらずメラニンを含むメラノソームのみを選択的に破壊できます。
これがQスイッチレーザーやピコレーザーによるしみ取りの原理です。
ただしハイパワーになるため、炎症後色素沈着が出る可能性もあります。
シミが1回で取りきれなくても、かさぶたや炎症後色素沈着ができて欲しくないという方にはレーザーフェイシャルの方が適しています
しみについて
以前もお話ししましたが、美容診療で一番ご相談が多いのが【 しみ 】です。
しみ取りで大事なのは、
しみを確実に診断するということ
そのしみに適したレーザー、治療法を選ぶこと
炎症後色素沈着との闘い です。
しみを確実に診断する
ひとくちに「しみ」と言っても、いろいろな「しみ」があります。
しみの種類
老人性色素斑(狭義のしみ)
そばかす(雀卵斑)
脂漏性角化症
肝斑
炎症後色素沈着
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):あざの一種
しみの種類にはさまざまな種類があり、その種類をしっかり診断できずにレーザー照射してしまうと、かえってしみが濃くなってしまったり、取りきれなかったりします
例えば・・・
- 肝斑のある部位は強いレーザー照射で悪化します
- しみだと思っていたものがアザだった場合、弱くレーザー照射をしても改善しません
- しみ(老人性色素班)と肝斑とアザが重なっている場合があります。
- まれに、しみだと思っていたものの中に「悪性黒色腫などの皮膚ガン」が紛れている場合もあります
まずは正確な診断が不可欠です
しみの種類をしっかり判別することで、必要な治療法が見えてきます
目立つしみをピンポイントで照射する、Qスイッチレーザーやピコレーザーによる
「スポット照射」
顔全体のしみ、くすみをゆるやかに照射していく
「レーザーフェイシャル」
肝斑やくすみの改善が期待できる
「レーザートーニング」
しみ、くすみ、赤み、ハリのいろいろなお悩みに対応できる 「光治療(IPL)」
さまざまな機器や照射方法があります
治療法の選択肢がたくさんあるといいですね