7月20日(火)より、手足多汗症に対してイオントフォレーシスを開始します
じりじりと暑くなってきましたね
汗がにじむ季節です
手のひら、足の裏やわきの下に、過剰な発汗を認め、日常生活に支障が出る多汗症の患者さまがけっこういらっしゃいます。
わき汗には、昨年12月に保険適応の『エクロックゲル』が処方できるようになり、
原発性腋窩多汗症の方に治療の選択肢が増えました
(👇エクロックゲルについてはこちら)
https://asuka-hifuka.com/2020/10/11/皮膚科学会・中部支部✏%EF%B8%8Fわき汗の新しい外用薬/
多汗症の治療は、
『原発性局所多汗症診療ガイドライン』に基づいて治療をしております。
手足の多汗症について第一選択は、
塩化アルミニウムの外用 です。
あすか皮フ科クリニックでは10%と20%を作成しております。
こちらは保険適応がないため、自費にて(10%:1000円)(20%:1100円)です。
有効な治療法ではありますが、全ての方に効果があるわけではなく、また、かぶれてしまう方もいらっしゃいます。
その他に手足多汗症に有効な治療法として、ガイドラインでは
イオントフォレーシスが推奨されています
イオントフォレーシスとは
手足を水道水の入った容器の中に浸し、微弱な電流を流す方法で、陽極側で電気分解により生じた水素イオンが、汗の分泌部に作用して、発汗を抑えると考えられています
塩化アルミニウム液外用の効果が不十分な場合にも治療可能です。
1回に15分程度。
保険適応の治療法で、1回660円(3割負担の方)
15歳以下の方は負担金はありません。
週に1〜2回の治療を繰り返します。
・強い痛みなどの苦痛はありません。わずかにピリピリした刺激はあります。
・代償性発汗など大きな副作用がありません。
・お子様から成人まで年齢に関係なく治療できます。
治療が適応かどうか、まず初回は診察が必要ですので、保険診療の診察をお受けください。
2回目以降は窓口でご予約をお取り致します。
手足を拭くためのタオルをご持参ください
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その他の治療法として、
ボトックス注射
内視鏡的胸部神経遮断術(ETS):手の多汗のみ
がありますが、
ボトックス注射は保険適応ではないこと、かなり疼痛を伴うこと、
ETSは、他の治療法で効果がない場合に適応となりますが、手のひら以外からの多汗という合併症があるため、慎重に検討する必要があります。
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手汗、足汗、わき汗にお悩みの方、ぜひご相談くださいね