早朝の映画館は空いていました。
【マスカレード・ナイト】楽しかったです
ところでこの時期、毛虫皮膚炎の患者さまがけっこうたくさんいらっしゃいます
袖をまくった瞬間、すぐに「毛虫皮膚炎」とわかる典型的な赤いぶつぶつが腕や体にできています
毛虫皮膚炎とは
毛虫の毒針毛(どくしんもう)や毒棘(どくきょく)で引き起こされる皮膚炎です。
庭木の手入れをした後に発症することが多いですが、毛虫に触れた覚えがなくても皮膚炎を生じる例もあります。
毛虫の体から抜けた毛が風に乗って飛んできて皮膚につくことでも起きます
洗濯物や布団に付着した毒針毛によっても発症するため、まさか毛虫が原因だと皆さん思わずにいらっしゃいますが、皮疹はパッと見ただけでわかる典型的な赤い丘疹が多発しています。
首や腕に出やすいですが、洗濯物や布団などに付着した場合は、お腹や他の体の部位にも出る可能性があります。
もっとも被害が多いのはチャドクガです。
毛虫皮膚炎を起こす代表的な毛虫
チャドクガ(幼虫)
発生時期が2回あります。
1)4月〜6月
2)8月〜9月
数十万本の毒針毛があり、激しいかゆみや痛みに襲われます。
ツバキやサザンカなどに発生します。
ドクガ
6月〜8月
幼虫、成虫ともに細かい毒針毛があり、眠れないほどの痒みが起きます。
サクラ・ウメ・ケヤキ・カエデなどに発生します。
イラガ(幼虫)
7月〜11月
幼虫は毒棘を持ちます。
刺された時の痛みが強く、電気が走ったような痛みが出ますが1〜2時間で治ります。
その翌日に同部位が赤く腫れてきます。
サクラ・ウメ・ケヤキ・カエデなどに発生します。
マツカレハ
4月〜7月
アカマツ・クロマツなど
ツバキやサザンカがお庭にある方は、この時期の洗濯物に注意しましょう
毛虫皮膚炎かなと思った場合は、搔きむしると全身に赤みが広がりますので、すぐに皮膚科を受診しましょう