インフルエンザのワクチンはみなさんもう打たれましたか?
年内にインフルエンザワクチンを接種される方が多いかと思います。
また、今後、コロナのワクチン接種3回目が控えていますね
その間の期間、インフルエンザを打ち終えた50歳以上の方に、帯状疱疹ワクチンの接種をお勧めします
帯状疱疹とは
体や顔の片側の一部に、ピリピリとした痛みが現れ、その部分に赤みや水疱が出現します。
痛みは徐々に増していき、夜も眠れないほど激しい場合もあります
帯状疱疹の後遺症
皮膚の症状は、治療により1〜2週間ほどでかさぶたとなり治癒します。
しかし、皮膚の症状が治った後も、痛みが残ることがあります。
3ヶ月以上痛みが続くものを、「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼びます。
「刺すような痛み」「焼けるような痛み」が数年にわたって続くこともあります。
50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割がPHNになるといわれています。
神経痛は冷えると特にうずくので、これからの時期つらいですよね
痛みに対して複数の内服薬でコントロールしていきます💊
疼痛コントロールが難しい場合は、「神経ブロック」という治療が適していますので、ペインクリニックや麻酔科へ紹介させていただいています
その他の合併症にも注意が必要です
顔や頭部に出現すると、ひどい頭痛に悩まされることもあります
目や耳に帯状疱疹があらわれると、めまいや耳鳴りといった合併症が見られることがあります。
重症化すると、視力低下や失明、顔面神経麻痺など、重い後遺症が残る危険があります。
原因は?
小児期にかかった水ぼうそうのウィルスが原因です。
一度罹患すると、身体に潜伏感染します。
日本人成人の90%以上は、原因となるウィルスが体内に潜伏しているといわれています。
加齢などにより免疫力が低下することで発症します。
特に50歳代から発症率が高くなり、
80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。
そのほかに
疲労やストレスなども発症のきっかけになります。
また、糖尿病やがんなどの免疫力が低下する病気が原因になることもあります。
帯状疱疹ワクチンを打ちましょう!
帯状疱疹を発症すると痛みがつらいですし、後遺症を残さないためにも、ワクチン接種をお勧めします。
「帯状疱疹」に対するワクチン💉
帯状疱疹の予防接種により、
発症を予防できる
発症しても軽症ですむ
帯状疱疹後神経痛を予防できる
名古屋市に住民票のある50歳以上の方は、名古屋市から半額相当の助成が受けられます。
全国でも名古屋市が先駆けて、令和2年3月よりこの助成事業が始まりました。
さらに、市民税非課税世帯、生活保護世帯の方は自己負担金免除となります。 名古屋市の公費助成についてはこちら⬇️ https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000124418.html
「帯状疱疹」ワクチンの種類
帯状疱疹のワクチンには2種類があります。
水痘ワクチン「ビケン」
これまで帯状疱疹予防のために接種されてきたワクチンは「水痘ワクチン」で、小児の水痘(水ぼうそう)発症予防のために用いられるものと同じワクチンでです。
生ワクチンでありウィルスを弱毒化したものなので、免疫抑制剤やステロイド内服中の方や妊婦さんには使用できません。
接種回数: 1回
接種方法:皮下注射
効果:帯状疱疹発症が、51.3%減少
免疫抑制患者への使用:不可
(抗がん剤、免疫抑制剤使用している方、ステロイド内服中の方)
妊婦への使用:不可
助成を受ける場合の自己負担金
医療機関で支払う金額) 1回 4,200円
( 補助のない任意接種の場合
1回 7,700円 )
シングリックス
2020年1月より新しいワクチン「シングリックス」が接種できるようになりました
シングリックスは、帯状疱疹を予防するために独自に開発された世界初の組み換えサブユニットワクチンです
ウィルス表面タンパクの一部を抗原とした組み換えワクチンで、生ワクチンではないため、免疫抑制状態の患者さまにも投与できます
接種回数:2ヶ月間隔で2回
(遅くても6ヶ月以内に)
対象年齢:50歳以上の成人
接種方法:筋肉内注射
帯状疱疹に対する予防効果:
50歳以上で97.2%
70歳以上で90%
免疫抑制患者への使用:可
助成を受ける場合の自己負担金
(医療機関で支払う金額)1回 10,800円 (2回接種で21,600円)
税込
補助のない任意接種の場合
1回 22,000円(2回接種で44,000円)
シングリックス は2回の接種が必要です
2回目は2ヶ月あけます。(遅くとも6ヶ月までには接種します)
帯状疱疹ワクチンはご予約での接種になります。
ご希望の方は、受付へお問い合わせくださいね