そちらについては、もう少し先にお知らせしますね。
さてさて、先日のブログの続きで・・・
8月の全体ミーティングではもう一つ、「ゾレア」についてスタッフ全員で学びました✏️

「ゾレア」は、特発性慢性じんましんの治療に用いる注射薬です。
あすくりでは、すでにゾレアを導入しており、内服治療でコントロールのできない慢性じんましんでお悩みの、多くの患者さまが治療を受けられています。
このゾレア、自己注射が可能であるため、いま一度、自己注射指導について勉強しました。
蕁麻疹とは?
皮膚の一部が突然腫れあがり、しばらくすると消えてなくなる症状です。大抵の場合、1日以内に改善します。
症状の場所が数時間から半日後には別の場所に移っており、元の場所は何事もなかったように跡を残さず消えてしまうことが特徴です。
蕁麻疹の7割は原因が特定できない特発性といわれています。
体内では、血液中のIgEと呼ばれる物質などが、皮膚にあるマスト細胞を活性化することで、炎症を起こす化学物質が放出されて起こることで蕁麻疹が起こります。
治療方法
・抗ヒスタミン薬:ヒスタミンの働きを阻害します
・抗炎症薬(ステロイドなど):炎症を抑えます
・ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液、グリチルリチン酸ーアンモニウム、トラネキサム酸:アレルギー症状や炎症を抑えます
上記の治療方法でも効果が得られない場合、ゾレアの注射をお勧めしています。
ゾレアとは?
特発性の慢性蕁麻疹に対する治療薬です。
特発性の慢性蕁麻疹を起こす元の一つと考えられているIgEをおさえる作用があるお薬です。
効果
投与から3カ月までで、9割の方が効果を実感、6割の方が日常生活に問題なくなったとの評価を得ているお薬です。
ゾレアの適応
・今までの治療で効果不十分
・12歳以上である
・原因不明である
・ゾレアに対して過敏症の既往がない
*妊娠中・授乳中の方は必ず主治医にご相談ください
治療方法
1カ月ごとに皮下に注射をします。
注射部位は以下の通りです。
主な副作用は注射部位の赤みやかゆみ、腫れとなりますが、時間の経過とともに治癒していきます。
医療費について
ゾレアは通常、1回300㎎(シリンジ2本)を1か月ごとに投与します。
薬剤費は保険3割負担の方で約17500円くらいです。
自己注射指導を当院にてさせていただきますと、注射剤を(3ヶ月分)処方できるのですが、高額療養費制度にて住民税非課税者の方は自己負担額が減ります。
また、付加給付制度が利用できる方、医療費控除の対象の方などでは負担額が減りますので、診療にてお問い合わせください。
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デュピクセント やエピペンなどのようなペン型ではなく、シリンジ型なので、自己注射ができるようになるにはハードルが高いかもしれません😥
ただ、難治性のじんましんにお悩みの患者さまで、なかなか1カ月に1回の通院も難しい方には、丁寧に自己注射指導をいたします。
どうぞご相談くださいね🚑