9月25日、ついに、アトピー性皮膚炎の治療薬「デュピクセント」が、6ヶ月以上の小児にも適応拡大されることとなりました❗️
中等症から重症のアトピー性皮膚炎の患者さまでは、ステロイド外用薬などの外用療法を一定期間行なっても十分な効果が得られない場合があります。
その場合、15歳以上の患者さまにはデュピクセント
12歳以上の患者さまにはJAK阻害薬内服などで
劇的に皮疹が改善していきます💡
しかし、15歳未満の患者さまにデュピクセントは使用できず、
また、12歳未満の患者さまには全身療法の選択肢がなく、
重症アトピー性皮膚炎の患者さまの治療が難渋するケースがありました。
当院でも、全身の湿疹が悪化し、紅皮症という状態で来院された10歳未満の患者さまもいらっしゃいましたが、デュピクセントなどの適応年齢ではなく、もどかしい思いをすることがありました。
このたび、6ヶ月以上の乳幼児からもデュピクセントで加療できるようになり、乳幼児からも接種できるようになったことは本当に大きな前進なのです✨✨
デュピクセント とは
2018年に「既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎」に対して保険適応となった注射薬です。
炎症を引き起こす物質「IL-4」と「IL-13」によるシグナル伝達を阻害してType2炎症反応を抑制する生物学的製剤です。
投与開始4ヶ月後に
約80%の方が皮疹の5割改善、
約70%の方が皮疹の7割改善、
約40%の方が皮疹の9割改善しているといわれています。
当院でデュピクセント 治療中の患者さまも、皮疹が劇的に改善した方がたくさんいらっしゃいます。
皮疹が改善することで、QOL(生活の質)が向上します。
長年、かゆみ・赤みに悩んでいらっしゃた皆さまに笑顔と希望が届けられる治療だと日々感じております。
👇デュピクセントについて、過去のブログはこちらから。
https://asuka-hifuka.com/2020/11/07/アトピー性皮膚炎の注射薬「デュピクセント-」/
https://asuka-hifuka.com/2022/02/15/アトピー性皮膚炎💉デュピクセント🏥治療症例/