気温が上がり、日中は少し汗ばむ季節になってきました🍀
夏になると誰しも汗をかきますが、わき汗の量が通常より多い方では、勉強に集中できなかったり、仕事に集中できなかったり、生活に支障をきたす方もいらっしゃいますね
洋服の汗じみが気になったり、好きな洋服が着られなかったり、人と会うことを避けてしまう方もいらっしゃいます。
日本人の100人中、10人が多汗症患者さんだといわれています。
そのうち、わき汗の原発性腋窩多汗症患者さんは100人中6人だそうです。
市販の制汗剤でしのいでいる方もいらっしゃると思いますが、ぜひ皮膚科に相談してください
いまは、保険で治療ができます
原発性腋窩多汗症とは・・・
保険適応の外用剤
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また、外用剤を毎日塗布する方法のほか、一度でわき汗をピタッと止めたい!という方には、わきボトックスがオススメです
ボトックスにより交感神経終末からのアセチルコリンの放出そのものが抑制されます。
つまり・・・
汗を出しなさいね〜という信号自体が出なくなります
一度わきボトックスを打つと、半年くらいピタッとわき汗が止まるのでオススメです
わたしも、毎年、わきボトックスは欠かさず打っています💉
当院では自費治療となります。
わきボトックスは16歳以上の方にのみ適応としています。
(18歳未満の方は保護者の同意書署名が必要です。)
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汗を分泌する汗腺には、エクリン汗腺、アポクリン汗腺、アポエクリン汗腺があります。
多汗症患者さんでは、エクリン汗腺からの発汗が亢進しています
このエクリン汗腺は、交感神経からの神経伝達物質(アセチルコリン)が作用することによって発汗します。
アセチルコリンがエクリン腺のアセチルコリン受容体(ムスカリンM3受容体)に結合することで発汗が促進されていると考えられています。
温熱刺激や精神的に緊張したりすると汗が出るのは、この交感神経が関与しています。
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ボトックス注射とは
ボツリヌス菌が産生する成分(ボツリヌストキシン)で、筋肉の働きを抑制ししわを軽減したり、汗を止めたりする治療法です💉
ボトックスの作用機序
表情を作ろうとする時、神経と筋肉が接する部分(神経筋接合部)で、神経の端からアセチルコリンという神経伝達物質が放出されて筋肉に作用することで、筋肉が動きます。
ボトックスを注入すると、神経終末に取り込まれたボトックスは、アセチルコリンを放出するために必要なSNAP25を壊します。
すると神経の端からアセチルコリンが放出できなくなり、筋収縮が起こらなくなったり、汗を分泌できなくなるのです。
治療の効果は数ヶ月続きますがボツリヌストキシン自体は1〜2週間で体外へ排出されてしまいます
シワ取りのために使われるだけではなく、「眼瞼痙攣」や「片側顔面痙攣」、「小児脳性麻痺の下肢痙縮に伴う尖足」「原発性腋窩多汗症」の治療に使用されることもあります
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あてさて、あすくりでは、5月・6月キャンペーンでわきボトックスがお得に受けられます🎀
気になるわき汗はボトックスでしっかり止めて、季節のエチケット🌺
今年の夏は汗に悩まず快適に過ごしましょう⛱