名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

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全体MTG✏️ アトピー性皮膚炎にアドトラーザ

先週は、全体ミーティングや接遇研修がありました。
午後の診療開始時間が月に一度遅くなりますが、より良いクリニックとなるために話し合いや勉強をしっかりしております✊
ご理解をいただきありがとうございます✨






まず初めに、スタッフ全員で薬のお勉強✏️
中等症・重症アトピー性皮膚炎の治療薬・アドトラーザについて




2023年より発売されている重症アトピー性皮膚炎の生物学的製剤(注射剤)ですが、
2024年12月にペン型が発売され、使いやすくなりました。



近年、アトピー性皮膚炎の治療は劇的に進歩し続けており、外用療法では改善の乏しい中等症・重症の患者さまの治療薬がたくさん登場してきています


アトピー性皮膚炎の発症機序には、遺伝的素因、環境、皮膚バリア機能の低下、および免疫調節不全などが複雑に関与しています。




また、アトピー性皮膚炎の病態には、Th2というリンパ球が深く関わっています。
このTh2リンパ球から分泌されるIL-4, IL-13、IL-5、IL-31などのサイトカイン(免疫細胞から分泌され細胞間の情報伝達を担うタンパク質)が皮膚のバリア機能の低下や炎症の促進を引き起こしています。


特に、IL-13の過剰発現による影響は大きく、
IL-13は、角化細胞に発現するType2受容体に結合し、
皮膚バリア機能を担うタンパクおよび脂質の産生が抑制されます。
そのため、皮膚バリア機能がさらに低下して、黄色ブドウ球菌などによる皮膚感染が進行し、炎症性サイトカインがさらに産生されるようになります。




JAK-STAT経路を介してシグナル伝達し、炎症反応を刺激し、痒みを引き起こしたり、正常皮膚のバリア機能に必要なタンパクの産生を阻害します。



こうしたサイトカインや受容体をピンポイントに阻害する生物学的製剤(デュピクセント 、イブグリース、ミチーガ、アドトラーザー)や、
受容体に結合しているJAKを阻害するJAK阻害薬(オルミエント、リンヴォック、サイバインコ)が次々に登場し、
中等症以上のアトピー性皮膚炎患者さまの皮疹を劇的に改善できる時代となっています✨✨





アドトラーザは、IL-13と結合することでその受容体(IL-13Rα1)との相互作用を阻害し、下流のシグナル伝達を阻害し、アトピー性皮膚炎の症状を緩和します。

2型炎症反応を抑制し、それにより皮膚のバリア機能が改善され、炎症、痒み、皮膚肥厚を軽減します。










2週間ごとに注射をしていきます。
アドトラーザ300mgペンは、初回のみ2本接種、2回目以降は1本づつ投与していきます。

ペン1本の薬価は41859円で、
保険3割負担の患者さまですと、1本 12558円の負担
2回目以降は1ヶ月あたり 25115円の薬剤費となります。


なかなか治らないアトピー性皮膚炎の皮疹にお悩みの患者さまに、
どの薬剤が適切か、それぞれご説明しながらご提案しています。
ぜひご相談くださいね




勉強会後のお弁当はこちら




その後は接遇研修を行いました✏️








今回は、接客と接遇の違いについて✨



ただ業務をこなすのは接客であって、
真心をこめて相手(患者さま)に寄り添うのが接遇であること





患者さまファースト の精神で✨✨
愛情をこめて




目は口ほどに物を言う
というように、私達は医療機関なので、マスクをしていますから、目だけで笑顔をしっかり表現すること
笑顔の練習をしました



マナーと、ルールと、モラルの違い


今回も学びの多い接遇研修でした。

その後、全体ミーティングで、業務改善点をしっかり話し合いました。


居心地の良いクリニックとなれるよう、日々考えております☺️