土曜日診療後に、「あいちアクネセミナー」という、ニキビ治療について学ぶ講演会に参加しました✏️
今回、わたしは、第二部の座長を務めさせていただき、
第三部のパネルディスカッションには、当院の看護師2名が登壇させていただきました✨✨✨
当院は、ニキビ治療とアトピー性皮膚炎治療に力を入れています✊
ニキビを根本から治す、面ぽう治療薬には、5種類あります。
どれもニキビを改善するのに、大変効果の高い外用薬ですが、
刺激感があるため少し使いづらい薬剤でもあります。
そのため、なかなか治療が継続できなかったり、必要量が塗れなかったり、と治療がうまく進みにくいのも実情です。
ニキビができる原因は、
1)皮脂分泌の増加
2)毛穴のつまり
3)アクネ菌の増加 が関係しています。
皮脂が多すぎたり、毛穴の出口が詰まったりすると、皮脂が出られずにたまってしまうコメド(白ニキビ)ができます。
コメドを放置すると、アクネ菌がどんどん増殖し、増えすぎた菌に対する免疫が働いて炎症が起こり、腫れて、ニキビ跡になります。
ニキビ瘢痕を治すのはなかなか難しいので、コメドの段階から治していかなければなりません❗️
抗菌薬だけでは根本治療ではないため、ニキビ跡は残ってしまいます。
少し使いづらいけれど、ベピオやエピデュオのような、面ぽう治療薬を、初期段階から適切に使っていかなければならないのです‼️
当院では、医師だけではなく、スタッフからも何度も説明させていただいたり、説明資材なども利用して、
3ステップで皆さまに治療への理解を深めていただくようにしています✊
こうした当院の工夫を、当院のEDEN認定看護師(美容皮膚エキスパートナース)が、講演会で発表してくれました✨
講演会会場のお隣では結婚式も行われている、素敵なホテルの会場で☺️
講演1では、ニキビ治療や脱毛レーザー治療に精通されているご高名な先生で、東京医科大学の乃木田先生のご講演です。
ニキビ治療のCOMBIT戦略についてお話しいただきました。
急性期の治療から、維持期への移行率はなんと8.9%しかないというデータがあります。
しかし、維持期の治療を継続しないと、萎縮性瘢痕の形成リスクが上がっていくのです⚡️
いかに維持期へ持ち込むか、いかに維持期の治療継続が大切かということをお話しされました。
先生のお言葉、「A Better Skin, A Better LIFE」=「美しい肌は人生を豊かにする」は、心にとても響きました⭐️
続きまして、講演2で、かすがい皮膚科の春日井一葉先生が、実際の診療での指導のポイント、
スタッフさんとの連携やスキンケア指導などについて、お話しされました。
私も、座長を務めさせていただきました。
ニキビ治療は、患者さまと二人三脚で治療していく必要があります
ニキビ治療は短期間でドロップアウトしてしまう患者さまが多いのが実情です。
ただ、医師がお薬を出すだけでは治療はうまくいきません
刺激感が出やすい面ぽう治療薬をなぜ使わないといけないのか、
患者さま自身にその病態を理解していただく必要があります。
診療で患者さまに伝えるべきいくつかのポイントを詳細に教えていただきました。
一葉先生は博識で本当に聡明な先生で、そのご講演からいつも学ばさせていただいております
最後のセッションは、ディスカッションパート
4つのクリニックの医師とスタッフが、それぞれの診療でのニキビ指導の様子を発表しました。
左から
すまいる皮フ科クリニック 鈴木有彦先生
あやこ長久手皮ふ科 森下綾子先生
かすがい皮膚科 EDEN看護師2名
あすか皮フ科クリニック EDEN看護師2名
座長は タナカ皮膚科 田中義人先生
当院の看護師2名もパネリストとして、登壇させていただきました。
後ろから、私も見守ります
EDEN(美容皮膚エキスパートナース)という試験があるのですが、ニキビ治療を含めた、美容皮膚科学の試験を合格した看護師です。
皮膚科学に基づいた美容診療を行う、高い専門性を持った看護師の認定資格です。
この試験、けっこう難しいのです💦
あすくりにはEDENが3名在籍しております。
あすくりは、スタッフも勉強を欠かさず、医学的根拠に基づいた美容診療を提供しております✨✨✨
二人とも、当院でのニキビ治療の様子や、アドヒアランス(外用を適切に塗る)を高める工夫、指導のポイントなどを、しっかり発表してくれました。
ニキビ治療は、患者さまにお伝えするべき内容がたくさんあり、医師がその全てを一度に説明すると混乱してしまうこともあります。
病態、外用の特徴、塗り方、治療期間、副作用の対処法、次回受診の目安など・・・
スタッフと連携して、説明を分けることで、患者さまに理解していただきやすくなったり、
特に強調したいことは、医師からもスタッフからも重複して話したり、
説明ツールやオリジナル資材を使用したり、
患者さまの記憶に残る指導をしなければなりません💡
また再診時も、ドクター診察前にあらかじめ問診で、使用状況を事細かにお聞きし、アドヒアランスを確認することも、とても重要なのです。
スタッフの目線からの指導ポイントを、
かすがい皮膚科のEDENさん達も
あすか皮フ科のEDEN達も、分かりやすく説明できました。
一葉先生と、EDEN達と
今回、このような機会を与えていただき、マルホ株式会社の皆さまありがとうございました☺️
さて、講演会後の懇親会
乃木田先生と座長の皆さまとお話しさせていただきました。
左から
わたし
乃木田先生
星野皮膚科 星野先生
タナカ皮膚科 田中先生
あすくりスタッフと
EDEN看護師3名ともう一人スタッフと
高みを目指して頑張るスタッフとお仕事ができて幸せです✨
さてさて、ただいま、ニキビ外用薬のメーカー「マルホ」さんのWEBサイトで、
はたらく細胞の漫画とコラボして、「思春期ニキビ」編が、期間限定公開されています
⬇️ マンガ「はたらく細胞」のニキビ編はこちらから‼️
https://www.maruho.co.jp/kanja/nikibi/special-saibou/
先日、遅ればせながら、「はたらく細胞」の映画を見に行ったばかりなので、ちょっと個人的に嬉しい企画です
(永野芽郁ちゃんかわいかった・・・)
漫画:思春期ニキビ編では、毛母細胞さんが登場します✨
ニキビとは、の理解が深まると思います。
ぜひ、見てみてくださいね。