名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

〒458-0852
愛知県名古屋市緑区元徳重2丁目105番

ブログ

アトピー性皮膚炎治療薬💉ミチーガの講演会に参加しました✏️

土曜日夜は、アトピー性皮膚炎治療薬: ミチーガ :の講演会に参加しました✏️




ぎなん皮ふ科クリニックの伊藤先生がご講演されました。
岐阜県では、アトピー性皮膚炎治療で、生物学的製剤やJAK阻害薬なども積極的に取り入れていて、ご経験の豊富な先生です。



たくさんの症例をご供覧いただき大変勉強になりました。


📸ご参加された先生方と懇親会にて

左から
かすがい皮膚科 春日井先生
はんだ白雪皮フ科 横田先生
わたし
わたなべ皮フ科クリニック 渡邉先生
ぎなん皮ふ科クリニック 伊藤先生
あおい皮フ科クリニック 三谷先生
岩倉きぼうクリニック 松原先生
伏見皮フクリニック 伊東先生



私が6年勤務していた前職場のわたなべ皮フ科クリニックのスタッフさんも大勢参加されていました。
みんなと久しぶりに会えてたくさんおしゃべりできて楽しかったです🩵





⬇️ミチーガについて

ミチーガ(ネモリズマブ)


アトピー性皮膚炎はTh2リンパ球がその病態を形成しています。
このTh2リンパ球から分泌されるTh2サイトカイン(IL-4、IL-13、IL-5、IL-31)などが皮膚のバリア機能の低下や炎症の促進を引き起こします。



その中でも、アトピー性皮膚炎を含む複数の皮膚疾患において、IL-31は痒みと炎症への関与が知られています。
ミチーガは、IL-31と競合的にIL-31受容体A(IL31RA)に結合することにより、IL-31の受容体への結合およびそれに続く細胞内への信号が伝わるのを(シグナル伝達を)阻害します。
これにより、痒みが軽減します。



 


痒みはアトピー性皮膚炎の最も辛い症状の一つであり、かきむしることが皮膚の炎症の悪化にもつながります。
痒みを抑えることで、睡眠の質や集中力の低下などの生活上の障壁を減らし、QOLの向上につながると考えられます。


ミチーガの適応
🍀6歳以上
🍀既存治療(外用4週以上、内服2週以上)に効果不十分な中等度以上の掻痒を有するアトピー性皮膚炎
🍀皮疹スコア EASI10以上
🍀掻痒スコア VAS50以上またはNRS5以上が3日継続
🍀かゆみスコア 3以上が3日継続


投与方法
4週間ごとに注射します。
ご希望の方には、自宅にて自己注射する方法も指導いたします。



皮疹がやや軽度なアトピー性皮膚炎患者さまで痒みが強い症例にとても有効な治療法です。
アトピー性皮膚炎に伴う痒みでお悩みの患者さまは、ぜひご相談ください🏥