まず初めにスタッフ全員で薬剤の勉強会✏️
掌蹠膿疱症に対し、2025年3月に適応追加となった「オテズラ」という内服薬について学びました。

みなさま、掌蹠膿疱症という疾患を聞いたことがありますか?
掌蹠膿疱症(PPP)とは
手のひら、足の裏に、水疱、膿疱(うみ)、紅斑、鱗屑を繰り返す皮膚の病気です。
膿疱の大きさはだいたい1〜5mmくらいで、その周囲は炎症のため、赤くなります。
症状と合わせて、かゆみや痛みが生じたりします。
手のひらでは、親指や小指の付け根、手のひらの中央などに症状が現れます。
足の裏では、土踏まず、足の裏の外側などに症状が現れます。
爪や足の甲、膝などにも症状が現れることがあります。


骨や関節にも症状が現れることがあり、「掌蹠膿疱症性骨関節炎」と呼ばれます。
胸骨と鎖骨が繋がっている部分(胸鎖関節)に生じることが多いです。
身体のどこかに慢性の感染症があり、免疫バランスが乱れて全身性の炎症が起こることで発症することが多いといわれています。
50〜60歳代の女性に多く見られます。
また、喫煙者に多く発症すると言われています。

悪化因子
喫煙、病巣感染(歯周炎や根尖膿瘍、扁桃炎、副鼻腔炎)、金属アレルギーなど
治療法について
掌蹠膿疱症の治療では、生活の改善と悪化因子の除去が優先されます。
併せて、症状に対する治療を行います。
①生活の改善と悪化因子の除去
1)禁煙
2)口腔ケア
3)扁桃炎や副鼻腔炎などの治療
4)金属アレルギーの検索
②症状に対する治療の種類


オテズラについて

2016年に「尋常性乾癬、乾癬性関節炎」の治療薬として発売された内服薬です。
その後、2019年には「ベーチェット病による口腔潰瘍」に適応追加となり、
さらに今年、2025年3月に「局所療法で効果不十分な掌蹠膿疱症」に適応追加となりました。


cAMPに特異的なホスホジエステラーぜ4(PDE4)に対する経口低分子阻害薬です。
PDE4を阻害すると細胞内cAMP濃度が上昇し、炎症性メディエーターの産生を間接的に調節すると考えられています。
もう少し詳しく説明すると・・・
掌蹠膿疱症は、Th1、Th2、Th17並びに好中球関連の炎症性サイトカインやケモカインが関与すると考えられています。
オテズラはPDE4を阻害することで様々なサイトカインの産生を調整し、膿疱化・炎症悪化を抑制すると考えられています。

オテズラを投与した患者さんのPPPASI-50(PPPの症状が50%以上改善した患者さんの割合)はプラセボに比較して優位に高いことが示されています。
16週時のPPPASI50達成率は67.8%
これまで、外用薬、光線療法などで治療をしていたけれど改善に乏しかった方に、新たな選択肢として、オテズラ内服で改善が期待できます。
手のひら、足の裏のポツポツとした水ぶくれ、膿疱などがある方は、掌蹠膿疱症かもしれません。
ぜひご相談ください🏥
勉強会後は、接遇研修もしました💙

今回のテーマは、アサーティブコミュニケーション
アサーティブとは、
自分も相手も尊重しながら、自分の意見や気持ちを率直に伝えるコミュニケーション方法のことだそうです。
私は初めてこの言葉を学びました👀


何かを相手に伝えるとき、同じことを言うにしても、伝え方次第で、相手の捉え方、反応は変わります。
多様性が重視されている今、さまざまな価値観やバックグラウンドを持つ人と協力する場面も増えています。
自分の考えを押し付けるのではなく、また自分の考えを抑え込んでしまうのではなく、
お互いストレスをためずに、気持ちよくコミュニケーションを取る必要があるのです。
そのためのスキル、
I ・YOUメッセージ法、DESC法、について学びました。
📸接遇の先生と

いつも多くのことを教えてくださり感謝しています。
今回もたくさんの学びがありました✨
その後、毎月の業務改善点について、ミーティングで話し合いを。
皆様から頂戴したご意見なども発表されます。
ご意見箱が受付に設置してあったり、患者さまアンケートのQRコードも配布しておりますので、ぜひご意見をお寄せくださいね😊
最後に、7月生まれのスタッフのお誕生日会をしました🍰

みんなで歌を歌いお祝いをした後、
お誕生日スタッフは、1年の抱負を発表してくれます✨
幸せのおすそ分けのケーキ

私はショートケーキをいただきました🍓