名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

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ニキビ講演をしました☺️ベピオウォッシュゲル

木曜日夜は、当院のニキビ治療について、製薬会社さんで社外講師講演をしました✏️

当院はニキビ治療で通院される患者さまが多く、今回講演のご依頼をいただきました。
面ぽう治療外用薬を継続してもらう診療のコツや、今年の6月に発売となったベピオウォッシュゲルの使用経験及び患者さまアンケートから分かる外用薬の使いどころについて、お話しさせていただきました。










ニキビは誰しも一度はできるものですが、なぜしっかり治さないといけないかというと、
ニキビ跡になってしまうと、なかなか治しにくいからです。
ニキビ跡には、萎縮性瘢痕もあれば、炎症後紅斑(赤み)、炎症後色素沈着(茶色)もあり、
そのどれもが、ニキビ患者さんにとって悩ましく、心理的QOLを低下させます。

ニキビ瘢痕について、重症度と瘢痕数の相関を調べたデータです。




ニキビ瘢痕は重症になればなるほど増加しますが、軽症であっても
その15%ほどがニキビ瘢痕になっていくことがあります。

ですから、軽症ニキビといえど、放置せず、しっかり治療する必要があります。
赤く腫れる前の、白ニキビ = 面ぽう をいかに無くすかが、ニキビ治療としてとても重要なのです‼️




ニキビを根本から改善する面ぽう治療薬には、6月に登場したベピオウォッシュゲルを含め、6種類あります。



そのどれもが角質剥離作用(ピーリング作用)があるため、ヒリヒリしますし、赤みも始めは必ずと言っていいほど出ます。
それをかぶれと思ってしまって脱落してしまったり、ヒリヒリが辛くて続けづらいということがあります。
また、処方する医師側も使いづらいお薬を控えたり、すぐに他剤に変更してしまうという傾向があります。


そんな使いづらい面ぽう外用薬を、いかに患者さまに続けていただくか、説明のコツについてお話ししました。



ヒリヒリや赤みは最初はあっても、1ヶ月くらいで徐々に和らいでいくことがほどんどです。
その辛い時期を乗り越えてもらうためには、患者さまに、なぜこの外用をどうしても使わないといけないのかについて理由を知っていただく必要があります。
ですから、初診は時間をかけて、ニキビができる病態からご説明します。

ベピオは抗生剤に頼らないで、ニキビ菌を殺菌する力を持っています。
昨今の耐性菌の状況を考えると、抗生剤単独使用はなるべく避けるべきですから、
抗菌作用を持つベピオは本当にいい外用薬です。

まずは初診時の説明のポイントについてお話しし、



続いて、再診時の説明のポイントについてもお話ししました。

再診の時は皆さまも知っての通り、診察時間が短いのですが、
再診で、「ニキビの続きね、はい、お薬出しておくね。」ではダメで、
鏡を持ってもらい患者さまのお顔の皮疹のチェックをし、
きちんと外用量がぬれているか、
外用方法が間違っていないか、
1ヶ月1本が消費できているか
外用しにくければ、量を減らしたり外用時間を減らす工夫を伝えたり、
何か他に困っていないか、
外用開始から3ヶ月経っていて改善しているか、他剤に変更したほうがいいか、
カルテをチェックして一瞬で判断しています。
(一瞬は少し言い過ぎですが😅)



さて、新しく登場したベピオウォッシュゲルが、皆様のニキビ治療において効果や副作用がどうか、
8月から9月に受診された患者さまにアンケートをさせていただきました。
アンケートにご協力いただきました患者さま、ありがとうございました💕
その結果を、皆さまに共有させていただきます☺️








その効果に満足されている方が多かったです。


ベピオウォッシュゲルを使用する前に、他の面ぽう治療薬を使用していたことがある方が多かったせいか、
少量から徐々に増やしていくという手間がなく、初めから指1関節で全顔塗布であるため使い方が簡便というご意見が多かったです。
また、10代の患者さまは、これまで洗顔したことがない、朝は洗わない夜は水洗顔、
という方がいて、ウォッシュゲルによって洗顔の習慣がついたというご意見もありました。



ピーリング作用がある外用薬なので、ひりつきはありますが、
効果を実感していただいているので、ヒリヒリしながらも、保湿ややや減量しながら、皆さま頑張って続けてくださっています。


外用を全顔に5〜10分塗布して洗顔する外用薬です。
その待機時間をどのように過ごしているのか?という質問に対しては、
歯磨きやスマホ、テレビというお答えがほとんどでしたが、
食事やおしゃべりといったご意見もあって、皆さま毎日忙しい中で何かしら工夫して待機時間を過ごしているのだなと気づきました。
ただ、5分の待機時間も面倒で、外用が続けられないというご意見もありましたので、その場合は他剤へ変更させていただいております。


この回答は意外でしたが、1週間、2週間で効果をすでに実感している患者さまが多くいらっしゃいました。
その一方、アンケートをとった時点がバラバラなので評価が難しいところですが、まだ効果を実感していないという患者さまには、効果を一緒に確認していく必要があると感じました。

こうしたベピオなどの面ぽう治療薬でニキビ、面ぽうがしっかりなくなっていくには、早くて3ヶ月、通常6ヶ月くらいかかります。
使いづらい面ぽう治療薬を6ヶ月以上外用していくのは、なかなか困難なことですが、
それを一緒に乗り越えていけるようにお声がけさせていただいております。



そして、ベピオウォッシュゲルのもう一つの大きな福音は、これまでの外用薬よりさらに適応年齢が下がり、
9歳から適応となったことです。

当院でも、9歳くらいから、おでこや鼻にぶつぶつがある、とご相談を受けることがあります。
これは、白ニキビですよとお伝えすると、驚かれることがあります。
低年齢で早期から治療が可能となったことが大きな一歩です。



また、当院での、ベピオウォッシュゲルの効果や副作用(かぶれやヒリヒリ)の発生状況についてもまとめて発表させていただきました。

40分お話しさせていただきましたが、あっという間のお時間でした。



講演後、マルホの皆さまからたくさんのご質問をいただき嬉しかったです。

この度は、このような講演の機会を与えていただきありがとうございました。
講演をこなすごとに、診療を見直すきっかけとなり、毎回、新たな気づきが生まれます✨
それをまた次からの診療に活かしていくことができ、診療のレベルアップになっていると思います。
30分程度の講演にも100枚程のスライドを作るのでなかなか大変なのですが、今後も頑張りたいです☺️







🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡🍡


余談ですが・・・
講演なのに、なぜこんなお団子ヘアの髪型をしているかというと・・
午前中は東京で宣材写真の撮影をしておりました📸


お団子ヘアに🍡
たくさんのメイク道具に囲まれ、韓国メイクにしてもらいニコニコです🎵



普段しないポーズが楽しい🎵


白衣で、お仕事用のプロフィール写真も何枚か撮りました。

 

データの仕上がりが楽しみです✨

📸カメラマンさんと

クマ耳のポーズだそうです🐻

📸ヘアメイクさんとも

ありがとうございました❣️

楽しい撮影後、急いで名古屋に帰り、講演をしました!
充実した1日でした✨