美容診療をしていて1番ご相談が多いのが『しみ』です。
そして2番目に『しわ・たるみ』のご相談を多く受けています。
特に、ほうれい線と目の下のクマ・へこみのお悩みが多いです。
自分では元気なつもりなのに、周りの人から「最近疲れているね」と言われてしまうのが嫌です、とみなさんおっしゃいます
わたしの現在の勤務先では、皮膚科単独で毎日400人を超す患者さまがお見えになり、ドクター3〜4人で保険診療・美容診療をこなしています
レーザー治療も毎日数多く施術していますが、わたしはヒアルロン酸注入やボトックス、スレッドリフトなどの施術も得意としています。
ヒアルロン酸注入のご予約は年内埋まっていてみなさまにお待ちいただいています。
しわ・たるみの治療において、わたしが大事だと考えていることが6つあります。
① 豊富な施術経験と確かな技術② たるみのメカニズムを理解していること
③ 顔面の解剖学を熟知していること
④ 美の定義・形を理解していること
⑤ 正確なアセスメント(評価)ができること
⑥ コミュニケーション
これは3年前に東京で行われた数百人規模のヒアルロン酸セミナーです
こうした全国規模のセミナーにも積極的に参加したり、東京のクリニックの先生にマンツーマンでコツを教えていただいたりしながら、これまでにたくさんの患者さまへの施術に活かしてきました。
たるみのメカニズムとは?
「ほうれい線が気になる」という患者さまに、ほうれい線だけに注入するやり方では改善の程度は低く長持ちしません。
たるみというのは、皮膚表面だけの問題ではなく、お顔の深部も含めた立体的な構造変化で起こります
- 骨吸収
- 脂肪萎縮と下垂
- 筋肉の拘縮・肥大
- 皮膚のゆるみ
- 靭帯のゆるみ
一生の中で細胞分裂には限りがありますから、骨や脂肪組織など組織のボリュームが加齢とともに減っていきます。
そのボリュームを補うような注入の仕方が必要です。
また、お顔には骨・脂肪・筋肉・皮膚をつなぎ合わせる役割をしている膜組織(靭帯)がありこの靭帯が徐々に緩んでいきます。
その緩んだ靭帯を支えるように注入することでリフトアップができるのです。
ヒアルロン酸は皮膚に入れればどんどん入ってしまい、入れ過ぎはいわゆる「ヒアル顔」と呼ばれる不自然な顔になってしまいます。
たるみのメカニズムを理解し、なるべく少ない注入量で効果を出せるかどうかに技術の差が出ます
顔の解剖学を熟知する
お顔は血管や神経が豊富な場所です。合併症を起こさないために、またどの深さに注入していくのか、確実な結果を出すためには解剖学を熟知する必要があります。
美しい形とは?
美の黄金比を知っていますか?
ヒトがあるものを見て美しいと感じる形には法則があります。
横と縦の比率が、「1:1.618」
例えば、ミロのビーナスやモナリザ、パリの凱旋門などもそうですし、名刺やクレジットカードなどもこの比率です。
また、美しい顔の比率3要素
- 顔全体のバランス
- 各パーツの位置
- 各パーツの大きさ
エステティックライン:鼻先と口唇を結んだ線状に顎先がくるのが美しい横顔とされています
これらの美しい形を知ることで、きれいな形に近づけていくことができます。
正確なアセスメント
ヒアルロン酸は1本1ccです。
お料理の小さじが1杯5ccです。
患者さまのお悩みを解消するために、どこにどれだけの量が必要か、どのように変化するかをしっかりお伝えすることができなければなりません。
ヒアルロン酸注入は、医療であり、ある意味芸術でもあると感じています。
きれいな形を作ることができると、患者さまもお喜びになりますし、それが施術者としての喜びでもあります
コミュニケーション
しっかり変わりたい方もいらっしゃれば、他人にはわからないようにでも自分にはわかるように少し変わりたい、芸能人みたいにすごく変わらなくてもいい、という方など目標も様々です。
自然な若返り、『自分のマイナス5歳』を目指してどのようにしていったらいいのか、よくお話をお伺いしご提案しています。
効果があっても患者さまが望まない治療は無理に勧めません。
注入や糸に抵抗のある方もやはりいらっしゃいます。
その場合は、レーザー機器での治療でリフトアップや緩やかに張りを出していく方法もご提案しています。
コミュニケーションを大切に、皆さまが『なりたい自分になる』サポートをしています