前回は、CO2RE(コア)のスキャナー機能による治療についてご説明しました
今回はもう一つの機能、フラクショナルモードについて説明しますね
フラクショナルレーザーとは
レーザーをフラクショナル(ドット状)に照射することにより、皮膚に垂直方向に穴があき皮膚が入れ替わるレーザーです
瞬間的に微細な穴を多数開け、その穴が治癒する際に皮膚が収縮することで、お肌の自然な再生が促されます。
みなさんの、すり傷や小さな傷はきちんと治りますよね?
お肌にはもともと傷を治そうとする自然の創傷治癒能力があります。
傷やへこみ、毛穴に対しわざとレーザーによって小さな傷をつけ、それを治す過程でコラーゲンの再構築が促され、新しく皮膚が再生するのです。
適応:
ニキビ跡のへこみ
傷跡・・・少し膨らんだ傷や少し凹んだ傷
毛穴・・・鼻やほほの大きく開いた毛穴
小じわ・・・目元や口元 など。
フラクショナルレーザーの種類
どの種類のレーザーをフラクショナル状にあてるかによって、効果とダウンタイムが異なります。
まず、大きく分けて、1)蒸散型 と、2)非蒸散型 に分かれます。
蒸散型は、レーザーの熱エネルギーで瞬間的に皮膚表面に点状の穴が開きます。
非蒸散型は、皮膚表面には傷がつかず、皮膚内部に柱状の凝固層や空胞変性を作ります。
A) 蒸散型(アブレイティブ)
CO2フラクショナル (CO2RE、eCO2、アンコア、スマートサイド・ドット、フラクセルリペア など)
B)非蒸散型(ノンアブレイティブ)
RFフラクショナル (eMatrix など)
Er:Glassフラクショナル (モザイク、フラクセル3など)
1540フラクショナル (アイコン など)
ピコフラクショナル
蒸散型のCO2フラクショナルは、もっともダウンタイムが長くなりますが、効果も最も強くなります。
ニキビ瘢痕が高度な場合は、やはりCO2フラクショナルが適しています。
また、皮膚表面に小さな穴が開くことで表面積が小さくなる「シュリンク効果」(収縮)があります。
しかし、ダウンタイムが気になる方には2〜5が適しています。
CO2REのフラクショナルモードの特徴
肌の状態により4つのモードを使い分けます。
通常のフラクショナルレーザーはドット状にレーザーが出て、その密度や強さを変えることで調整していきます。
CO2REはドット状(Deepモード)に照射するだけではなく、リング状(Light/Midモード)にも照射でき、またそれらが融合したFusionモードでも照射できるのがユニークなところだと思います。
アンチエイジングや肌質改善、毛穴目的には、軽めに照射し、
ニキビ跡や傷跡などでは、強めの照射を行います。
治療の流れ
月に1回、3〜6回繰り返します
治療の前に麻酔クリームを20〜30分塗布します
フラクショナル照射
冷却、保湿クリームを塗布します
治療後の経過・ダウンタイムについて
治療後3日程度赤みや腫れが出ます
点状の細かいかさぶたが1週間程度できます。
あすか皮フ科クリニックでは、ニキビ跡、傷跡、毛穴の治療に選択肢をご用意し、みなさまのお肌の状態を見ながら適切な治療をご提案していきます
CO2REによるしっかりめのフラクショナルレーザー治療もしますが、
他にも、もう少しダウンタイムの少ないフラクショナルレーザー治療も検討しています
また、『ダーマペン』というマイクロニードル治療も、軽めのニキビ跡、毛穴、肌質改善に効果がありますので、ダーマペンも導入します
これについては、またお知らせしますね〜