名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

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講演会をしました✨ニキビ

木曜日は、ニキビ治療の講演会をしました🎤

Acne ForumというWEBセミナーで、19:00〜20:00まで約1時間お話しさせていただきました✨



座長は名古屋大学皮膚科准教授の武市先生

 


わたしが大学院生の頃、武市先生も同じ大学院生で、グループは違いましたが合同labo meetingで研究のアドバイスなどもいただいたりしていました。
武市先生が座長だったので、安心してお話をすることができました🍀


今回はWeb配信のセミナーでしたので、画面を見ながらお話しします。







ニキビは日常診療でよく見かける皮膚疾患であり、診断に迷うこともありませんが、
その根本治療で使用する外用薬(ベピオやディフェリン、エピデュオ)などは刺激感があり、治療継続率が低くなりがちで治療に難渋することが少なくありません。

使いづらい外用薬を、どのように説明したら患者様に継続使用してもらえるのか、
使いづらいお薬だけれども、それを乗り越えて得られるものがあります✊

ニキビ跡の赤みは時間が経てば消退していきますが、
ニキビ跡の凹みは治療が困難です。

当院における、ニキビの保険診療の様子や、患者様への指導のコツなどをお話しするとともに、
ニキビの新生を抑えた後のニキビ瘢痕に対する自費診療の様子を
ご紹介させていただきました。










ニキビは性ホルモンの影響を受けて皮脂分泌が亢進したり、毛包漏斗部の角化が起こり、
毛穴が詰まってしまうことから始まります。
また、皮膚の細胞(ケラチノサイト)ではTLR-2の発現が亢進しており、
TLR-2を介して炎症反応が拡大していきます。






ニキビの重症度とニキビ瘢痕との相関を示したグラフでは、重症度に応じてニキビ瘢痕が増加しますが、
たとえ軽症であってもニキビ瘢痕は発生してしまいます。









当院で、どのように外用方法を説明しているかについて細かくご説明しました。


また、後半は当院で行なっている自費診療について述べさせていただきました。






色々な治療機器を駆使しながらニキビ跡の治療を行なっていますが、
ニキビ跡の治療は回数も時間もかかります。

できるなら瘢痕にならないように予防できることが大事です。

下のグラフは、面ぽう治療薬(エピデュオ、ベピオ)を使用したグループでは、
ニキビ跡の発生率が20%抑制されていたというデータです。




ニキビ瘢痕を作らないように外用治療が大事であるということを強くお伝えさせていただきました✨





講演後には、Webでご視聴の先生方よりいくつかご質問もいただきました。
座長をお勤めくださった武市先生
ご視聴くださった先生方
ありがとうございました💓