名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

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金属アレルギーとパッチテスト💍

毎年、年度替わりの3月、4月にピアスをあける人が多いです

娘もピアスを4月にあけて1ヶ月経ちました。

ファーストピアスから新しいものに付け替えられるようになりおしゃれを楽しんでいます

 

ところで、ファーストピアスではトラブルがなかったのに、自分の好きなピアスをつけはじめたらじゅくじゅくしてきました、ということが時々あります

他にも、お腹がずっとかゆいという方をよく見ると、ベルトのバックルの形やジーンズの裏ボタンの当たる部位がじゅくじゅくしていたり、下着のホックの当たる背中、ビューラーの金属の当たるまぶたが常に赤くなったりなど、金属アレルギーを疑う場面は少なくありません

金属が皮膚に直接接触して皮膚炎を起こすものは金属接触アレルギーです

 

また、汗をかきはじめるこの時期、全身の湿疹がひどくなりましたという人の中に、
全身型金属アレルギーを起こしている場合があります

汗や唾液などによって、金属から溶出した「金属イオン」が、皮膚のタンパク質と結合すると、それを体が「異物」とみなして反応することがあります。

汗を掻くこの時期には、金属がイオン化しやすくなるため、今までなんともなかったのに、急に金属アレルギーを発症することがあるのです

 

全身に赤くブツブツした皮疹が多発する場合もあれば、じゅくじゅくする赤みのこともあります。
また、汗疱状湿疹といって手足に細かい水疱が多発する場合もあります。

その他、掌蹠膿疱症という手足の小膿疱が多発する疾患の一部に金属アレルギーが関与するとも言われています

 

金属は、身に付けるアクセサリーから、生活用品、硬貨と身の回りにあふれていますね

 

金属アレルギーを起こしやすい金属は、ニッケル、コバルト、クロム、金、水銀などが有名です。

特にニッケルは、加工しやすくてさびにくく安価なので、ピアスやネックレスといったアクセサリーやメガネのフレームに使われることもあります。

また、チョコレートや豆類、ナッツ、タバコなどにも含まれます



金属アレルギーの検査方法

金属アレルギーの検査はパッチテストをします。

アレルゲンと考えられるいくつかの金属試薬を含んだ絆創膏を、上背部、もしくは上腕内側へ2日間貼ります

この時、試薬を貼った場所は2日間濡らせないので、真夏に検査するのはお勧めできません

貼った日から48時間後72時間後にそれぞれ判定を行います

クリニックが木曜日お休みなので、

水曜日に試薬を貼る→ 金曜、土曜で判定

または、

土曜日に試薬を貼る→ 月曜、火曜で判定

する必要があります。

 

原因となる金属が特定されたら、「身につけない」ことで接触によるアレルギーを回避することができます

また、

「食事に気をつける」ことで全身型アレルギーの回避ができます

また、歯科金属に反応しているかもしれない場合、入れ替えが必要かどうかもパッチテストの判定結果をもとに検討します

中には、心臓の血管内ステントや、骨折の固定ボルト、ビタミン剤なども原因となることがあります。
これらは必ずしもパッチテストが陽性となるわけではないのですが、簡便なスクリーニングとなります。

 

あすか皮フ科クリニックでも、パッチテストをすることができますので、金属アレルギーを疑う方には検査をすることをお勧めしています

気になる方はご相談くださいね