老化のメカニズム
顔の老化は、
皮膚だけの問題ではありません
私たちの顔は、骨・筋肉・皮下脂肪(皮下組織)・真皮(皮膚)・表皮(皮膚)の5つの層から成り立っています。
しわやたるみは皮膚の表面だけで起きているものと思われがちですが、実はこれらすべての層が関わっています。加齢とともにそれぞれの層に変化が起き、しわやたるみを作っているのです。
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骨格
へこみ、小さくなる加齢によって顔の骨も骨密度が減少し、小さくなります。こめかみ、眼窩の周りが広がり、ほほ、顎の周りの骨は凹み、瘦せこけます。
「顔の土台」として筋肉や皮下脂肪、真皮、表皮を支えている骨格に変化が起きると、皮下脂肪、真皮、表皮を十分に支えられずに垂れ下がり、たるみやしわを引き起こします。 -
筋肉
肥大・拘縮表情のくせや噛み締めなどにより、筋肉が過剰に発達すると、表情シワが
深くなリます。また、下方向へ引っ張る筋肉の緊張が強いとたるみの原因となります。 -
皮下組織
(脂肪組織)
減少・下垂加齢とともに皮下脂肪の減少や下垂によってたるみが引き起こされます。
額やこめかみの凹み、頬のこけは、皮下脂肪がもともとあった場所から下に移動(下垂し)、通常よりも量が減ることにより引き起こされます。
頬の皮下脂肪の下垂と、口周りの皮下脂肪の減少により、ほうれい線やマリオネットラインのしわが深くなり、フェイスラインのたるみも引き起こされます。 -
皮膚
菲薄化、
弾性・密度の低下加齢と紫外線の影響で、真皮のコラーゲンやエラスチンが分解され、弾力を失い、皮膚は薄く変化します。ハリが失われ、毛穴が開くとともに、たるみや輪郭の乱れにつながります。
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顔面靭帯
伸びる、脆弱化顔面の様々な靭帯は、コラーゲンが糸をよりあわすようにできています。コラーゲンが劣化することで、靭帯がゆるみ、皮膚・皮下組織・筋肉が下垂し、たるみや深いシワとして現れます。
しわについて
しわでお悩みの方はご相談ください
年齢と共に目立ってくる「しわ」をなんとかしたい、という方は少なくありません。
肌のハリを保っているコラーゲンやエラスチンが加齢とともに減少することでしわが刻まれます。
また私たちが一般的にしわと呼んでいるものは、筋肉の動きによって起きてくる「表情じわ」がほとんどです。
しわには様々な種類があります
表情じわ
- 眉間
- 目尻
- おでこ
- 口元
- バニーライン
- ガミースマイル
- あご
眉間や額、目尻に現れる表情の変化によってつくられたしわのことです。
筋肉の動きを一定期間弱めるボトックス注射が有効です。
静止時じわ
- ほうれい線
- おでこ
- マリオネットライン
- ゴルゴライン
ヒアルロン酸注射やベビーコラーゲン、レーザー治療をお勧めします。しかし、たるみがあるために深いしわを形成していることも多く、そのような時には、糸によるスレッドリフトが必要なこともあります。
たるみについて
様々な施術が可能です
「老化のメカニズム」を理解し、いまお悩みのたるみの原因がどこにあるかを見極め、ボトックスで筋収縮を緩和させたり、骨や皮下組織の減少をヒアルロン酸で補充したりすることで、たるみが改善し数年前の自分に近づくことができます。
たるみの進行が強い場合には、スレッドリフト(糸) やフェイスリフト(手術)が必要な場合もあります。
たるみの特徴
フェイスラインのたるみ
顔の骨・筋肉・皮下組織・皮膚のすべてが、加齢とともに構造変化することで老化現象が引き起こされます。皮下脂肪のボリューム減少も見られ、皮膚が垂れさがったり凹凸が形成されたりすることが、フェイスラインのたるみの原因です。
頬のたるみ
加齢により、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの真皮を支える役割を果たす線維成分の減少、表情筋やそれを支えている深層筋の衰えが原因として考えられるほか、紫外線や乾燥などもあげられます。