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かぶれの検査:パッチテスト💡

2020年12月8日

日常生活の中で、皮膚は色々な物質と接触しています。
日々の外来診療で、かぶれ(接触皮膚炎)の患者さまにたくさんお会いします

湿布かぶれなどすぐにそれが原因と考えられるものもあれば、日用品の中でそれが原因物質だと気づかずに使用し続けていて湿疹が慢性化していることも少なくありません


毛染め剤
に含まれるPPD(パラフェニレンジアミン)によるかぶれ、

一部のピアスに含まれるニッケルによるニッケルアレルギー、

点眼薬に含まれる防腐剤抗菌剤によるかぶれ、

ゴム手袋に使用される硬化剤によるかぶれ、などいろいろなケースがあります

 

かぶれ(接触皮膚炎)は4タイプに分類されます

刺激性接触皮膚炎

 石鹸や化学物質などによりバリア機能の低下した皮膚に接触した刺激物質が、障害部位より侵入して炎症を起こすもの。

 アレルギー体質でない人も全員、皮膚への刺激により起こります。

   よだれかぶれ、オムツ皮膚炎など

アレルギー性接触皮膚炎

 微量の低分子の抗原であるハプテン(ウルシやニッケルなど)が皮膚から侵入することによって感作され、皮膚炎が惹起されるという、Tリンパ球などの働きにより発症する湿疹性病変のことです。

 抗原に感作されたアレルギーのある人のみ、かぶれが起こります。

光接触皮膚炎

 光が関係したかぶれ。湿布薬や一部の内服で起こりやすいです。

全身性接触皮膚炎

 接触アレルギーが起きた後、注射や薬の内服、食品摂取などの原因物質が侵入し全身にアレルギー症状が起きるものです。   しいたけや水銀など。

 接触皮膚炎症候群

 接触アレルギーが生じた後、接触皮膚炎とは思わずに原因物質が接触し続けることで、一部だけでなく全身に多彩な皮膚炎を生じる特殊な接触皮膚炎です。


接触皮膚炎の治療で最も大切なことは、原因となるアレルゲン、接触刺激因子を見つけ出し、除去することです

そのためには、詳細な問診が重要で、発症時期、増悪や寛解の時期など詳しく聞き、原因物質を推測していきます。

 

そして、アレルギー性接触皮膚炎の検査で最も重要な検査法がパッチテストです

「あすくり」でもパッチテストを行います



パッチテストとは

あらかじめ原因と考えられる物質をパッチテストユニットにつけておき、背部または上腕内側48時間貼付します。

貼付した48時間後72時間後、そして可能であれば1週間後にも判定を行います。


簡単な検査ですが、2日目まではテープを貼った場所を濡らせませんので、汗をかく夏場は検査が難しいです

また2日目までは汗をかくような激しい運動や入浴もできません

パッチテストを行うことによって、思いもかけないようなアレルゲンを発見できたり、普段の生活の中で注意すべきものを明らかにすることができます

 

あすくりで検査できるもの

 金属

 歯科金属を含む金属15種類

 特に、ニッケル、クロムなどの金属アレルギーは多いです。

 パッチテストパネル(S)

一般にかぶれる頻度の高い成分を24項目まとめて検査することができます。

日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会で選定された25種のジャパニーズスタンダードアレルゲンシリーズを元に作成された、アレルゲンを一度に皮膚に貼付してパッチテストを行うことができる検査パネルです。


 その他、持参する物(化粧品、目薬、外用薬など)

湿疹を繰り返している部位に触れるものを持参していただき、パッチテストを行います。

口唇の湿疹を繰り返す患者さまで、口紅や歯磨き粉が原因となっていることもありました。

 

パッチテストスケジュール

当院は木曜日休診日になりますので、

パッチテスト初日は、水曜日または土曜日となります。

あらかじめ診察をお受けいただいてから検査の必要性を判断します。

保険適応の検査です