月曜日は全体ミーティングの日でした。
まず初めに、みんなで薬のお勉強✏️
今回は、アトピー性皮膚炎の新規治療薬・アドトラーザについて
近年、アトピー性皮膚炎の治療は劇的に進歩し続けており、外用療法では改善の乏しい中等症・重症の患者さまの治療薬がたくさん登場してきています。
その中で、一番新しく、2023年9月に発売となったのが「アドトラーザ」で、
アトピー性皮膚炎の病態に関与するとされるIL-13を標的とした生物学的製剤です。
アトピー性皮膚炎の発症機序には、遺伝的素因、環境、皮膚バリア機能の低下、および免疫調節不全などが複雑に関与しています。
また、アトピー性皮膚炎の病態には、Th2というリンパ球が深く関わっています。
このTh2リンパ球から分泌されるIL-4, IL-13、IL-5、IL-31などのサイトカイン(免疫細胞から分泌され細胞間の情報伝達を担うタンパク質)が皮膚のバリア機能の低下や炎症の促進を引き起こしています。
特に、IL-13の過剰発現による影響は大きく、
IL-13は、角化細胞に発現するType2受容体に結合し、
皮膚バリア機能を担うタンパクおよび脂質の産生が抑制されます。
そのため、皮膚バリア機能がさらに低下して、黄色ブドウ球菌などによる皮膚感染が進行し、炎症性サイトカインがさらに産生されるようになります。
JAK-STAT経路を介してシグナル伝達し、炎症反応を刺激し、痒みを引き起こしたり、正常皮膚のバリア機能に必要なタンパクの産生を阻害します。
こうしたサイトカインや受容体をピンポイントに阻害する生物学的製剤(デュピクセント 、ミチーガ、アドトラーザー)や、
受容体に結合しているJAKを阻害するJAK阻害薬(オルミエント、リンヴォック、サイバインコ)が次々に登場し、
中等症以上のアトピー性皮膚炎患者さまの皮疹を劇的に改善できる時代となっています✨✨
アドトラーザは、IL-13と結合することでその受容体(IL-13Rα1)との相互作用を阻害し、下流のシグナル伝達を阻害し、アトピー性皮膚炎の症状を緩和します。
2型炎症反応を抑制し、それにより皮膚のバリア機能が改善され、炎症、痒み、皮膚肥厚を軽減します。
誰にでも投与できるわけではなく、EASIスコアが16点以上の患者さまに適応となる薬剤です。
EASIスコアとは、
紅斑(赤み)、丘疹(ぶつぶつ)、掻爬痕(かき傷)、苔癬化(ごわごわ)を点数化したものです。
なかなか治らないアトピー性皮膚炎の皮疹にお悩みの患者さまに、
どの薬剤が適切か、それぞれご説明しながらご提案しています。
ぜひご相談くださいね🏥
勉強会でいただいたお弁当🍱
オムライス弁当です🍳
勉強会の後は、全体ミーティングで、日々の業務の改善点をしっかり話し合いました✊
ミーティングの後は、1月生まれのスタッフのお誕生日会です🎂
今回のケーキはこちら🍰
私は、今回くじで見事1番!
シンプルなチーズケーキをいただきました😋