まずスタッフ全員で薬の勉強会✏️
今回は、当院ですでにアトピー性皮膚炎の治療で処方しているJAK阻害薬「リンヴォック」について💡
リンヴォックは、アトピー性皮膚炎以外にも、「乾癬性関節炎」にも適応があります。
その他、
関節リウマチには、2020年1月に製造販売承認取得、
関節症性乾癬には2021年5月に追加承認
アトピー性皮膚炎には2021年8月に追加承認を取得しています。
リンヴォックの適応
☘️関節リウマチ
☘️関節症性乾癬
☘️X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎
☘️強直性脊椎炎
☘️アトピー性皮膚炎
☘️潰瘍性大腸炎
☘️活動期クローン病
上記の疾患は、
JAK経路を介してシグナルを伝達する炎症性サイトカインによって引き起こされます💡
患者さんの病変部では、一部のサイトカインが通常よりも増えています。
サイトカインが免疫細胞の表面にある「受容体」という部分に結合すると、細胞核にシグナルが送られ、さらに多くの炎症性サイトカインがつくられます。
それにより皮膚や関節でサイトカインが増えて炎症が起こり、皮膚の症状や、関節の痛みや腫れを引き起こしています。
リンヴォックによるJAK阻害は、上記の症状を誘発するシグナル伝達を減少させます✨
まず乾癬とは・・・
頭皮やひじ、ひざなど、外から刺激を受けやすい部位に、ゴワゴワする、赤い、銀白色のかさぶたのようなものがくっついてボロボロはがれる皮膚疾患です。
乾癬性関節炎は、皮膚に症状があらわれる「乾癬」と、関節に症状があらわれる「関節炎」を併せもった病気です。
乾癬では、皮膚が赤く盛り上がり、皮膚のはがれがみられます。
関節炎では、手足の指先、かかとや足の裏の腱のあたりの腫れや痛み、首や背中の痛みやこわばりなどが起こります。
乾癬と診断された患者さんのおよそ10%が関節炎を伴う乾癬性関節炎であったことが報告されています
乾癬性関節炎では多様な症状がみられ、症状の範囲や程度も患者さんによって異なります。乾癬の症状が先にあらわれ、後に関節症状があらわれる場合が多いですが、関節症状が先の場合もあります。
問題なのは、乾癬性関節炎の症状は、進行すると、関節破壊を起こし、非可逆的だということなのです❗️
ですので、乾癬を発症している患者さまに、少しでも、関節炎を疑う症状があれば早めに強い治療(生物学的製剤やJAK阻害薬)をして関節変形を抑えなければなりません❗️
皮膚症状に遅れて、関節炎が発症してくる場合が多いので、
それらを皮膚科医である私たちが早めに察知し、早めに対応できることが重要なのです👀
診察のたびに、関節やかかとが痛くないですか?とお聞きします。
関節炎を発症する患者さまの爪には点状に凹みが見られることがありますので、乾癬患者さまには必ず爪を見せていただいております🔎
こうした知識をスタッフと共有することで、
診察についたスタッフからも、お声がけをして小さな変化を見逃さないようにできます💡
生物学的製剤の治療には慎重な管理が必要となるため、その導入は、
日本皮膚科学会が認めた分子標的薬使用承認施設のみで開始することができます🏥
あすくりは、皮膚科学会から、承認施設に認定されています✨✨✨
生物学的製剤はほとんどが注射製剤ですが、それ以外に乾癬性関節炎に適応のある内服薬に、リンヴォックがあります💊
❝JAK(ジャック)❞は免疫細胞の中で受容体に結合し、炎症を引き起こす細胞内のシグナル伝達をコントロールしています。
リンヴォック®はそのJAKに結合することによって、炎症を引き起こすシグナルが細胞核に伝わるのをブロックし、皮膚や関節の炎症を抑えます。
リンヴォック®の服用により、乾癬性関節炎によって起こる皮膚症状や関節の痛みや腫れなどの症状を改善し、関節や骨に対する損傷を防ぐことによって、今まで通りの日常生活を送れることが期待されます。
尋常性乾癬の治療中に関節の痛みが出てきた方、節々が痛くて、皮膚にゴワゴワがある方、
もしかして「乾癬性関節炎」かもしれません。
一度、ご相談くださいね🏥
勉強会の後は、全体ミーティング✏️
今月の業務改善点の話し合いをしっかり行いました
また、美容診療で新しいレーザーが導入されるので、それについてもお話がありました😊
勉強会のお弁当はこちら🍱
今月のミーティングのおやつはアイスでした🍨
私は、くじで マカデミアナッツが当たりました✌️