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ニキビの新薬🧴べピオローション💻WEB講演会

ニキビ治療薬に新たな製剤が間もなく発売となります❗️



べピオゲルの新形態製剤となる『べピオローション』の承認記念として、本日はWEB講演会がありました💻



ニキビのご相談を毎日たくさんお受けしています🏥


そもそもニキビは、ホルモンの影響で毛包入口(毛包漏斗部)の角化・皮脂の分泌増加などの影響を受け、毛包内に皮脂が溜まった『面ぽう』ができることから始まります。



この『面ぽう』の中で、皮脂を好むニキビ菌が増加し、赤いニキビや化膿したニキビへと悪化していきます。
この状態を放置してしまうと、炎症により毛包壁が破壊されてクレーターや肥厚性瘢痕となってしまいます。


ですから、この『面ぽう』をいかになくしていくかがニキビの根本治療として重要なのです💡💡💡


面ぽう治療薬

 

 


ただ、これらの面ぽう治療薬は、乾燥やヒリヒリなどの刺激症状を伴うことが多くとても使いづらい外用薬なのです💦
その上、ニキビをしっかり減らしていくためには、この使いづらい外用を、人差し指の1関節分(1FTU)を、顔全体に隙間なく塗らなければならないのです✊

診察では、お一人お一人のお肌の状態や刺激感をみながら、少しづつ塗る量を確認しながらお肌に慣らしていきます🏥



さて、この面ぽう治療薬に新たな外用薬『べピオローション』が加わります❗️


べピオゲルはしっかりニキビを減らすができ、とてもいい製品ですが、やはり乾燥や刺激感を伴います😞
そこで、しっとりとしていて乾燥や刺激が少ない、でもベタつかない、そんな製剤を目指して、乳剤性ローションが開発されたそうです🔍


しっとり感を高めるために「固形油」を、保水力を高めるために、「グリセリン」が最大限配合されています。

べピオゲルの有効成分(過酸化ベンゾイル)は、水には安定するけれど、油分に不安定で分解してしまうため、これまではしっとりさせることが難しかったのだそうです。

油分の配合を最適化し、有効成分を安定させる特許技術で、有効成分の安定性と保湿能を両立されています。


また、今までのべピオゲルでは、製剤が乾いた後、水分が蒸散して乾燥感を感じてしまっていましたが、べピオローションでは、製剤が乾いた後、油分が表面に残ることで水分が逃げるのを抑制してくれます。




2剤の比較でも、べピオローションの方が水分が残りやすいというデータがあります。


これらにより、
効果はそのままに、
副作用は1/3以下に抑えられるのだそうです❗️


ご講演の中で示されたデータでも、
ニキビ治療で初診の患者さまの約55%が治療を中断されてしまっているということでした。
さらには、半年後に面ぽう治療薬などで治療継続されている患者さまは8.9%しかいないというのです。

おそらくこの面ぽう治療薬の刺激感などがつらくて治療を続けられない方が多いのだと思います。

べピオゲルによるヒリヒリなどの刺激感出現が37.3%であったのに対し、
べピオローションは11.9%と、副作用は1/3に減り、今後ニキビ治療が継続しやすくなると期待できます✨✨✨


製剤見本をいただきましたが、手に伸ばしてみるとトロッとしています。


1滴、2滴と徐々に増やして、顔全体には1円玉サイズで塗るのが目安です。




とても良さそうですね✨
今後、べピオゲルを使用中で乾燥感を感じている患者さまや、これから使用する方にも、ご紹介していきたいと思います。

ニキビ治療の新たな選択肢が増え、治療がしやすくなるのは嬉しいことです😊