木曜日夜は、エクロックゲルの発売元である科研製薬さんにて、アドバイザーとして外部講師勉強会でお話しさせていただきました。
ご一緒させていただいた、ごとう皮フ科クリニックの後藤先生と📷
ごとう皮フ科クリニックさんと、当院は、わき汗治療の治療例が多く、治療経験が豊富ということでお声がけいただきました😊
あすくりには、手汗、足汗、わき汗でお悩みの患者さまがたくさんいらっしゃいます。
わき汗でお悩みの患者さまに、
外用薬を希望される患者さまには、「エクロックゲル」や「ラピフォートワイプ」を処方しています。
ピタッと半年くらいわき汗をとめたい!という患者さまには自費診療でボトックス注射をお勧めすることもあります。
エクロックゲルは、「原発性腋窩多汗症」という、他に基礎疾患のない「わき汗」のみに保険適応がある外用薬で、
発売からもうすぐ5年経過となる実績のある外用薬です
製品は、パチパチと蓋を取って使うアプリケーター付きボトルと、
ひねって使うツイストボトルと、2タイプあります。
このツイストボトルは、2023年のグッドデザイン賞を受賞されたそうです。
キャップを外してクルッと回して戻すと、ノズルの先端に1回分の外用量が出てきます。
それを両わきに塗るだけ。
手に薬液がつかないので、副作用も出にくい設計になっています💡
エクロックゲルについて
エクリン汗腺は交感神経に調節されています。
交感神経終末から分泌されるアセチルコリンが、エクリン汗腺のムスカリン受容体M3に結合すると発汗が促されます。
エクロックゲルの有効成分がこのアセチルコリンの作用を阻害することで発汗が止まります。
また、エクロックゲルで、腋臭症(におい)も軽減したというデータもあります。
原発性腋窩多汗症の治療薬で、処方の適応は以下の通りです。
アドバイザリー会議では、クリニックにおける多汗症治療の実際についてお話しさせていただきました。
エクロックゲルをどのような患者さまに処方することが多いのか
治療の継続率はどの程度か。季節変動はあるのか
臭いを気にする患者様はどれくらいいるのか
処方時に、意識して患者さまに伝えている点はどのようなことか
治療のゴールをどのように設定しているのか、説明の工夫をどのようにしているのか
わき汗の治療薬があるということをまだまだ知らない患者さまは多くいらっしゃいますが
治療法があるということをどのように啓蒙しているのか
未治療の治療患者さまへの啓蒙をどのようにしていったらよいのか
いろいろお話しさせていただきました。
部活動などが始まる中学生ごろからわき汗に悩む患者さまが増えてきます。
日常生活で、不快感や見た目の恥ずかしさなどを感じている患者さまは多くいらっしゃり、精神的負担を負っています。
しかし、それが治療できると知っている方は少なく、2020年のアンケートでは、原発性局所多汗症がある方の医療機関への受診経験率は4.6%だったという報告があります。
わき汗が多いことで、着る服が限られてしまったり、運動制限をしてしまったり、活動範囲を狭めてしまったりすることもあるでしょう。
私たち医療従事者は、そうした患者さまの汗のお悩みを相談しやすい環境を整え、お悩みに寄り添い、適切な治療選択肢を提示していく必要があります。
最近ではSNSで情報を得る機会も増え、治療法があることをご自身で調べてご来院されることも多くなってきましたが、他人に相談できず悩んでいる患者さまにもっともっと情報が届くといいなと心から思っています🧐
腋窩多汗症でお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひお近くの皮膚科を受診してくださいね🏥
最後に、エクロックゲルと後藤先生と📸
後藤先生と勉強会後もいろいろお話しさせていただきました🎍
有意義な1日でした✨
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患者さまから沖縄のお土産をいただきました
いつもお気遣いくださり嬉しいです💕