名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

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全体MTG✏️水疱性類天疱瘡にデュピクセント 適応追加💉

先週は全体ミーティングがありました。
まず初めに、スタッフ全員で薬の勉強を✨

アトピー性皮膚炎や結節性痒疹、特発性慢性じんましんに、当院でも多数の患者さまに投与しているデュピクセント が、2026年3月に【水疱性類天疱瘡】にも適応追加となり、それについて学びました✏️

ところで、水疱性類天疱瘡という病気をご存知でしょうか?


水疱性類天疱瘡とは

水疱性類天疱瘡では、全身のあちこちに、痒みを伴う紅い斑点(紅斑)と大型のパンパンに張った(緊満性)破れにくい水ぶくれ(水疱)が出現し、水疱が破れた後にはびらんがみられます。
時に口腔内にもびらんがみられます。



通常の抗体はウイルスや細菌などに反応してその感染を防ぐためのタンパク質です。
しかし、時に、自分の組織に反応する抗体(自己抗体)が出現して、自己の組織を傷害する疾患があり、これらをまとめて自己免疫疾患と言います。
類天疱瘡は、皮膚に対する自己抗体が血液中に存在するため、皮膚を傷害し、皮膚に水ぶくれ(水疱)を作る病気です。
類天疱瘡では、血液中に表皮と真皮の境となる基底膜部に対する自己抗体(抗表皮基底膜部抗体)が血液中にでき、それが表皮の基底膜にある自己抗原に結合して、表皮と真皮の接着が悪くなり、水疱を作ります。



水疱性類天疱瘡の患者さんは高齢者に多く、年齢的には70~90歳台の高齢者に多くみられます。

水疱性類天疱瘡は、わたしたちの皮膚を作る表皮と真皮の境にある基底膜に存在する接着因子であるヘミデスモソームの構成タンパクであるBP180とBP230に対する抗体ができることによっておきる病気です。

軽症の水疱性類天疱瘡では、まず強力なステロイド外用やテトラサイクリン系抗生剤(ドキシサイクリンやミノサイクリン)内服、あるいはレクチゾール内服を行います。
これらの治療で悪化する場合はステロイド内服を用います。
中等症以上の水疱性類天疱瘡では、ステロイド内服が中心となります。


デュピクセント のはたらき

デュピクセントは、「IL-4」や「IL-13」という物質のはたらきを直接おさえることで、水疱性類天疱瘡の主な症状である「水疱の形成」、「赤み」、「かゆみ」のすべてに対する効果が期待できます。
治療にデュピクセントを組み合わせることで、ステロイドの減量も期待できます。



類天疱瘡は頻度の多い疾患ではありませんが、当院でも治療中の方はいらっしゃいます。

新規治療で効果のある治療は当院でも積極的に取り入れておりますので、類天疱瘡の治療としてデュピクセント も当院にて治療可能です。

 




デュピクセント は2018年のアトピー性皮膚炎への承認以降、どんどんその適応症が増えてきています。
いろいろな疾患が同じ薬剤で治っていくのは興味深いところですが、医学研究が進み、病型は違えどその根本はType2炎症からなるものであるということが解明されてきているからです。
デュピクセント 併用によりステロイド内服の副作用を減らすことができるのは嬉しいことですね✨




勉強会の後は、全体ミーティングで、日々の業務の改善点を今月も話し合いました。

また私からは、毎年4月に行っている年間方針発表を行いました。



クリニックの目指す形は、開院当初から変わりません。
ですから、毎年同じことを話しているのですが、
患者さんファーストで、保険診療、美容診療の両方から、患者さんのお肌の健康を通じて、人生を豊かに前向きに過ごすサポートをすること。
そのために私たちができることは何か、今年1年でするべきことは何かについて、毎年お話ししています。







ミーティングの後は、4月に誕生日のスタッフのお誕生日会をしました🎂

幸せのお裾分けのケーキ



私はくじで1番でショートケーキを選びました🍓