土曜日午後診療後は、診療終わり次第急いで地下鉄、新幹線を乗り継いで東京へ🚅

今回は看護師さんメインの講演会です。
当院看護師とともに参加しました。

会場は、椿山荘🌺
庭園がよくテレビで紹介されているので気になっていたホテルです👀
アドトラーザなどの、中等症・重症アトピー性皮膚炎治療における生物学的製剤の継続を支える診療のコツについてがテーマの講演会でした。

アトピー性皮膚炎治療は長く続きます。
長い長い治療の中で、「どうせ良くならないし」「まあ、これくらい良くなればもういいか」といった治療疲れやあきらめの気持ちなどを抱えてしまうケースも少なくありません。
これを、クリニカル・イナーシャ(臨床的惰性)と言います。
それを打破するための治療戦略というものも大事ですが、
患者さまの不安な気持ちを汲み取り、すくいあげ、そして一つ先の治療につなげることも重要です。

不安や不満を短い診療時間の中で、医師に伝えにくいということがあるかもしれません。
そこで、看護師や医療事務、クリニックのスタッフが、患者さまの不安をキャッチしてサポートするにはどうしたらいいか。
アトピー性皮膚炎治療に長けているクリニックの看護師さんが、どのような工夫をされているか、どのようなことを念頭に患者さまと接しているのかについて発表されていました。
中でも、あたご皮フ科さんは、診療後に看護師指導に回ってきた患者さまが不安を述べられた時、もう一度診察に入ってもらう「おもどり」システムをされていました。
当院でも同じように看護師から報告があるともう一度診察に入っていただくことがありますが、不安を抱えたまま終了にしないことは大事であると改めて感じました。
また、藤田医科大学ばんたね病院の皮膚疾患ケア看護師・久野さんの、患者さまとのコミュニケーションの取り方はとても参考になりました。

パネルディスカッションは、会場とリアルでアンケートをとりながらの活気あるセッションとなりました。
なかなか他院の看護師さんのご意見を伺う機会はないので、とても参考になりました。
有意義な講演会でした✏️
懇親会にて🍹

左から
あたご皮膚科 伊東看護師さん
当院看護師
藤田医科大学ばんたね病院 久野さん
わたし
愛知からご参加の知り合いの先生にもお会いすることができました🎵
📸タナカ皮膚科 田中先生と

📸あおぞら皮ふ科 伊藤先生と

講演会参加の特典で、椿山荘の庭園を散策することができました🤩

夜の庭園は幻想的です。

水面に映る緑が青々として綺麗です。

三重塔に続く階段道
広いです

途中で、人工霧がもくもくと出てきて、さらに幻想的に

しかし、霧がすごすぎて、迷子になりました

蛍の大群✨
静止画ではその綺麗さがお伝えできないのが残念😅
夜の庭園散策、楽しめました🎶
💎今回の講演会のテーマである中等症アトピー性皮膚炎治療の注射薬の
アドトラーザについて

アトピー性皮膚炎の病態には、Th2というリンパ球が深く関わっています。
このTh2リンパ球から分泌されるIL-4, IL-13、IL-5、IL-31などのサイトカイン(免疫細胞から分泌され細胞間の情報伝達を担うタンパク質)が皮膚のバリア機能の低下や炎症の促進を引き起こしています。
特に、IL-13の過剰発現による影響は大きく、IL-13は、角化細胞に発現するType2受容体に結合し、
皮膚バリア機能を担うタンパクおよび脂質の産生が抑制されます。
そのため、皮膚バリア機能がさらに低下して、黄色ブドウ球菌などによる皮膚感染が進行し、炎症性サイトカインがさらに産生されるようになります。

JAK-STAT経路を介してシグナル伝達し、炎症反応を刺激し、痒みを引き起こしたり、正常皮膚のバリア機能に必要なタンパクの産生を阻害します。
アドトラーザは、IL-13と結合することでその受容体(IL-13Rα1)との相互作用を阻害し、下流のシグナル伝達を阻害し、アトピー性皮膚炎の症状を緩和します。

2型炎症反応を抑制し、それにより皮膚のバリア機能が改善され、炎症、痒み、皮膚肥厚を軽減します。
アトピー性皮膚炎の治療において、顔面の紅斑はなかなか改善しにくい部位ですが、
アドトラーザは顔面の皮疹にも効くと言われています💡

2週間ごとに注射をしていきます。
アドトラーザ300mgペンは、初回のみ2本接種、2回目以降は1本づつ投与していきます。
途中から通院頻度を減らすために、自宅にて自己注射するための指導も行っています。
なかなか治らないアトピー性皮膚炎の皮疹にお悩みの患者さまに、どの薬剤が適切か、それぞれご説明しながらご提案しています。
ぜひご相談くださいね