名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

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皮膚科学会(中部支部)✏️オンライン参加でお勉強

昨日・今日と皮膚科学会中部支部学術大会でした。
奈良県まで行きたいところですが・・・今回もオンライン参加です
今日も朝からしっかりお勉強しました



あすか皮フ科は美容診療もしていますが、皮膚科専門医として保険診療による治療を基本に、診療しています

にきびのケミカルピーリングを希望されていらっしゃった患者さまでも、何も外用療法をされていない場合には、保険診療によるべピオゲルやエピデュオ ゲルなどの外用療法の意義と重要性をお伝えし、なるべく保険診療による治療を基軸にしていただいています。
外用療法がしっかりできると自費治療をしなくてもすむ場合もあります。
コストがかからないできれいになる方がいいですものね


きれいに治したい、早く治したい、痛み・かゆみのないお肌にしたい、と望まれる患者さまのために、最善な方法を考え、治療をしています
そのために、お薬を塗る意義、どのように塗るのか、いつまで塗るのかを確実に伝えなくてはいけないと思っています。
ただお薬を処方するだけではなかなか治りません
そのお薬を患者さまに適切に使ってもらえてやっと結果が出ます


先日、エピデュオゲルで治療していたにきびの患者さまが久しぶりに来院されました。
他院で、エピデュオ は強い薬だからずっと塗らないようにと指導され、外用を中断され悪化してしまっていました。
私たち皮膚科専門医は皮膚科学会の診療ガイドラインに沿って治療しています。



エピデュオ ゲルはいい状態をキープするために維持療法で使い続けても良いお薬です。
逆に、ダラシンT ゲルなどの抗生剤外用薬は、耐性菌化を防ぐために、炎症が落ち着いてきたら中止していく外用薬です。
患者さまには正しい知識を説明するように心がけています


また、アトピー性皮膚炎の注射薬・デュピクセントをご希望の患者さまが時々いらっしゃいます。
デュピクセントを使用し、かゆみがなくなり夜も寝られるようになったとお喜びになられる患者さまも多く、とてもいい治療薬だと思っています💉

しかし重症アトピー性皮膚炎の治療薬であり、 その適応には基準があります。
どのような患者さまにも、まずは基本的な内服・外用療法を行います。
外用をずっとしてきたけどなかなか治らなかったと言われる方のお話を伺うと、だいたい外用量が少ないことが多々あります。

わたしと、看護師から適切な外用の仕方を説明し、また、次回までに使ってきてほしい外用量を処方しています💊
2週間後の診察で全て外用を使い切ってきていただくと、だいぶかゆみが楽になったとおっしゃられる方が多いです。
デュピクセント を打ちたいと考えていたけど、外用だけでだいぶ良くなったので注射はしなくても良さそうです、という方も多いです。

高額な治療をしなくてもいいに越したことはありません。
軽症の方には、スキンケアと薬物療法の正しい知識をお伝えし、また、いい状態を維持するためのプロアクティブ療法についても説明しています。
それでも難治な方もいらっしゃいますので、そこにデュピクセント が適応となるのです


お薬を処方するまでは医師ができますが、お薬を飲んだり塗ったりする部分からは患者さまの手に委ねられます。
治療が奏功し、しっかり治っていくには、医師と患者さまの二人三脚が必要だと思っています

しっかり治したい。
早く治したい。
きれいに治したい。
どうしたら上手に塗ってもらえるか。
どうしたら継続してもらえるか。
常に考えて診療しています。


こうした学会に定期的に参加することで、ご高名な先生方の治療のコツを拝聴し、皆様に還元させていただいています


今回拝聴したご講演で、やはり丁寧なスキンケア指導は大事だなと改めて感じました。
まぶたのかゆみを繰り返す患者さまで、顔の洗い方がうまくいかないと、目やにが落としきれていなくて痒くなることもある。
外用もムラができてしっかりぬれていないこともある。
丁寧な洗浄、丁寧な保湿、時に綿棒を使って丁寧な外用が大事だとのことでした。



難しい疾患の治療も大事ですが、基本的なスキンケア指導も変わらず継続していきたいと改めて感じました。


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クリニックの入り口に、クリスマスツリーを飾りました
クリニックのイメージカラーに合わせた飾り付けにしました。
来院される患者さまに少しでも居心地の良さを感じていただけると嬉しいです