あすくりには、ニキビの患者さまがとても多くいらっしゃいます
ニキビ治療には外用治療が一番大事であるのはもちろんなのですが、当院では保険適応でできる「オムニラックス」というLED治療もオススメしています。
施術希望の方が多くいらっしゃいますので、待ち時間が発生しておりましたが、
このほど、オムニラックスを2台に増やしました
オムニラックスはLEDを光源とするLED装置です。
LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)は今や生活にありふれていますよね
ただ一口にLEDといっても、家庭用の照明器具では、使われている光が互いに干渉し合うため、治療には不向きです。
治療には、波長が単一であるLEDを使用します。
可視光線のLEDの中でも赤色の633nmの波長を照射するのがオムニラックス(Revive:赤)です。
同じ赤色LEDの治療器はクリニックによっては「ヒーライト」という名称の機器で美容治療に使用しているクリニックもあります。
オムニラックスは国内薬事承認器であるため、炎症性ニキビの治療には保険適応で治療が可能です
アメリカでは、
オムニラックス(赤)は、2003年に表皮病変(しわや弾力・ハリ)に対してFDA承認
2005年に中程度のざ瘡(ニキビ)、眼窩周囲のしわに対して、FDA承認を得ています。
オムニラックスで何かできるのか?
ニキビ治療
殺菌作用があり、
軽度〜中程度のニキビ、膿疱性ざ瘡、皮脂抑制
皮膚の若返り
血行促進、細胞活性化作用により、
線維芽細胞の活性化により、コラーゲン、エラスチンの生成・再生を促進
皮膚弾力アップ、毛穴縮小、くすみ・クマの改善
創傷治癒
小じわ改善、創傷治癒促進
にきびにどうやって効くの?
化膿した炎症性ニキビは放置するとニキビ跡の凹みができてしまいます。
炎症を早く取り除くことで、瘢痕になるのを防ぎます。
❶ P.acnes(ニキビ菌)が633nmの波長を吸収
❷ 633nmにより、細胞内ポルフィリンは光感受性物質として働き、活性酸素を作り出す
❸ 活性酸素がP.acnesを破壊する
❹ 633nmのレッドライトは、細胞の抗炎症作用を促進する
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結果:炎症性ニキビの減少、皮脂の抑制
オムニラックス(赤)の効果
赤みと炎症の軽減ニキビの炎症で広がった血管内の酸化ヘモグロビンに吸収され、その熱反応によりニキビによる赤みと炎症を抑えます。
ポルフィリンとの反応による効果ニキビの原因菌アクネ菌は、ポルフィリンを産生しながら炎症を進行させます。
その代謝物であるプロトポルフィリンと反応し、強い活性酸素を発生させ、
ニキビ菌や皮脂腺を障害してニキビを改善させます。
皮脂腺を熱変性
真皮に到達した光は、皮脂腺を熱変性させることで、ニキビを改善させるとともに、ニキビの予防になります。
真皮に到達する光の熱作用により、アクネ菌が殺菌され、炎症が改善します。
*ニキビ治療の場合は、週1回、10回程度の照射を目指します
また、赤色LEDは、うす毛治療にも効果的です
実はこの赤色LEDの治療器がアデランスさんからも発売されています。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017」において、
推奨度はB(行うよう勧める)とされていて、エビデンスのある治療です。
赤色LEDは毛母細胞の先端にある毛乳頭に達し、これにより毛乳頭細胞が刺激され、毛の発育に必要な細胞増殖因子(FGF-7、IGF-1、VEGF、HGF)の分泌が促進されます。
この結果、毛母細胞が活性化して抜け毛の抑制や新しい毛の発毛を促す働きが確認されています。
脱毛症の治療に対してはまだ導入を検討中です。
体制が整いましたらお知らせいたしますね