名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

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朗報✨アトピー性皮膚炎💉デュピクセント の薬価が下がります

✨朗報です✨

重症アトピー性皮膚炎の注射剤である【デュピクセント 】の薬価が8月1日より引き下げられることになりました。




2018年に発売開始以降、2020年にも薬価が約20%引き下げられたのですが、このほど、2022年8月1日よりさらに約12%薬価が下がることになりました❗️

これにより、保険3割負担の患者さまで、1本約20000円ほどの自己負担額が、約17630円ほどになります。

デュピクセント は、外用療法などでは効果の乏しかった重症アトピー性皮膚炎の症状を改善しうる画期的な薬剤ですが、如何せん高額であるため、その薬剤費がネックとなり導入をためらわれる患者さまもいらっしゃいます。

まだまだ高価な薬剤ですが、少しでも負担額が減額されるのはありがたいことです💡
これまで、デュピクセント 導入をためらわれていた患者さまに、治療を一歩進めていただけるようになるのではないでしょうか。



また、自己注射指導はされていますか?

高額療養費制度というものをご存知ですか?

 

デュピクセント は自己注射が認められている製剤です💉

自己注射のメリット

🍀通院に伴う時間的な制約や負担を軽減できます

🍀高額療養費制度で自己負担額を減額できます(ただし所得による)

 

デュピクセント を通院で注射し続けていくと、毎月約40000円の薬剤費負担が必要となりますが、自己注射指導を受けることで、高額療養費制度が適応されると、自己負担額がかなり抑えられます。

通院で注射を続けてもらうより、自己注射指導を積極的に行い、自己負担額を減額し、通院回数を減らすことが、患者さまのためであります✨



当院では積極的に自己注射指導をしております🏥

何事にも患者さまファーストでなければなりません❗️

この、自己注射と高額療養費制度については後述しますね☺️

 

 

現在、あすくりでもデュピクセント を導入させていただいている患者様は数十人いらっしゃいます。


デュピクセント は、

アトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみを引き起こす物質「IL-4」「IL-13」の働きをブロックする注射剤です。

今までの治療で十分な効果が得られなかった中等症以上のアトピー性皮膚炎の患者さまに、高い改善効果と安全性を示しています。


デュピクセント の適応

🌺15歳以上

🌺ステロイド外用薬やプロトピック軟膏などの抗炎症外用薬を一定期間(6ヶ月以上)投与しても十分な効果が得られない方

 

デュピクセント の作用機序について

👇過去のブログをご覧ください
🍎https://asuka-hifuka.com/2022/02/15/アトピー性皮膚炎💉デュピクセント🏥治療症例/

🍎https://asuka-hifuka.com/2020/11/07/アトピー性皮膚炎の注射薬「デュピクセント-」/




治療の流れ

デュピクセント 適応であるためには、EASIという皮疹スコアが16以上(または頭頸部のEASI 2.4以上)という基準があります。





はじめに、血液検査(IgEやTARC測定)、EASIスコア算出し、適応かどうかを慎重に判断します。

投与開始1回目のみ、2本を皮下注射します。

初回はアナフィラキシーの可能性が否定できないため、院内に30分程度待機していただく必要があります。

デュピクセント についての動画を見ながら待機していただきます


2回目からは、2週間ごとに1本を皮下注射していきます。

当院では、患者さま負担をなるべく減らすべく、ご自宅での自己注射ができるように勧めております。

自己注射が不安な方は、引き続き院内注射を継続していきます。


自己注射指導を2〜3回、行います。


自己注射ができるようになった方は、1回につき最長3ヶ月分(6本)の処方が可能です。

後述する医療費助成制度を利用すると、自己負担額を抑えることができます。

 

デュピクセント の薬剤費の目安



 

医療費が軽減されるその他の制度



 

💎いつまで続けるの?

明確な指標はありませんが、早い方は1ヶ月くらいで症状が落ち着くことがありますが、遅い方でも16週ごろに症状が落ち着いてくることが多いです。

まずは16週を目標に継続しましょう。

効果があればその後も継続することをお勧めします。




💎2週間ごとでないとダメ?間隔を開けてはダメ?

デュピクセント の投与間隔を伸ばすと、抗薬物抗体が出現する可能性があります。

この抗体が誘導されると、治療効果が低下する可能性があります。

よって、症状が改善しても2週間ごとの投与を守るのがよいとされています。

 

多数回該当について

高額療養費制度の4回目の適応からは、さらに自己負担額が減額されます。

だいたい、デュピクセントを 導入してから10ヶ月目ごろからです

 

2週間ごとに注射を継続していると、

毎月、薬剤費約40000円+診察代やその他の薬剤費などの負担額となりますが、

自己注射指導を受け、高額療養費制度が適応されることで、

10ヶ月目ごろより1ヶ月に約15000円程度の負担額となります。(薬剤費および医療機関への支払いも含む)

かなり大違いです❗️

 

自己注射についてお知らせされていない場合もあるようです

もし、自己注射指導をまだ受けられていない方がいらっしゃったら、あすくりで丁寧にご説明いたしますので、ご相談ください☺️