STEP 1
「微小面ぽう」とは、毛穴に皮脂がたまり始めた初期段階です。
まだ目には見えませんが、にきびはこの状態から始まっています。
STEP 2
さらに毛穴に皮脂が溜まることで毛穴が盛り上がり、目に見える状態になったのが「面ぽう」です。もともと毛穴に存在するアクネ菌は、皮脂を好み、酸素の少ない環境で増殖しやすいため、閉鎖的な面ぽうの中で増殖します。
STEP 3
炎症が進んで周囲にまで広がると、膿を伴うようになります。
さらに炎症が進むと、毛穴の壁が壊され、内容物が真皮に漏れ、膿の袋である「膿腫」ができたり、硬く盛り上がる「硬結」ができます。
STEP 4
毛穴の中で過剰に増殖したアクネ菌は、炎症を起こす物質を作ります。
炎症が起こると、皮膚は赤く盛り上がって「赤にきび」になります。
STEP 5
毛穴に炎症を生じて膿腫ができた結果として、毛包壁が壊されて真皮組織自体に欠損(陥凹性瘢痕:クレーター)を生じます。一方で、線維芽細胞が過剰に増えて、盛り上がった傷痕を生じることもあります(肥厚性瘢痕)。