名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

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円形脱毛症

再発を繰り返すこともある疾患です

円形脱毛症には、コイン大の脱毛を始め、頭部全体や全身に脱毛範囲が広がるもの、はえぎわが帯のように脱毛するものなどがあります。
円形脱毛症は、自己免疫反応の一つであると考えられており、毛髪を生成する毛母細胞が炎症細胞(T細胞:リンパ球の一種)に特異的に攻撃された結果、脱毛します。

治療方法

外用療法

ステロイド外用

塩化カルプロニウム
(フロジン)外用

ミノキシジル外用
(自費診療)

内服療法

セファランチン内服

グリチルリチン内服

抗アレルギー薬内服

その他の治療

  • 01
    液体窒素による凍結療法
  • 02
    SADBEによる局所免疫療法(自由診療)
    局所免疫療法とは、人工的にかぶれを起こして発毛を促す治療です。かぶれはSADBEという物質で誘発します。日本皮膚科学会の提唱する治療ガイドラインでは推奨度Bに分類されます。SADBEとはスクアリック酸という物質で、コピー機やレーザープリンターなどの電子写真感光体の色素染料のひとつです。皮膚に塗布することで人工的に接触皮膚炎(かぶれ)を生じさせることができます。薬剤ではありませんが、皮膚科では30年前から円形脱毛症の治療として使用されてきた経緯があり、安全に使用できる物質です。医薬品ではありません。保険適用外の治療ですが、有効率の高い治療法です。週に1回の通院が必要です。
  • 03
    紫外線療法

    紫外線の免疫を調整する作用を活用します。紫外線照射により、毛母細胞を攻撃しているT細胞を自然死(アポトーシス)に向かわせ、免疫機能を正常に保つ制御性T細胞を誘導することで病勢がおさまっていきます。
    週に1回の通院が必要です。2020年4月より保険適応の治療となりました。

  • 04
    ステロイド局所注射
  • 05
    ステロイドパルス療法
    ステロイドを3日間、短期間に点滴で大量投与します。発症後早期であり、脱毛が急速に進行し範囲の広い場合に行う治療法です。必要と判断した場合は連携病院へ紹介します。


SADBEリスク・副作用について

・脱毛部に段階的にSADBEの濃度を上げながら外用していきますが、突然強いかぶれを生じることがあります。
・全身に自家感作性皮膚炎などの湿疹が生じることがあります。
・感作のためにSADBEを貼付した部位に水ぶくれや潰瘍が生じることがあります。

料金

SADBEによる局所免疫療法 1受診あたり、1,100円

※自由診療となります。
※料金は全て税込み表記です。