名古屋市緑区の皮膚科、美容皮膚科

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特発性慢性じんましん、にもデュピクセント💉

重症アトピー性皮膚炎の治療薬として有効な「デュピクセント」ですが、
2024年2月、特発性慢性じんましん、にも適応追加となりました。


デュピクセントは、
① 重症アトピー性皮膚炎
② 喘息
③ 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎
④ 結節性痒疹
にすでに適応となっていますが。
5番目として、2024年2月に、
⑤  特発性慢性じんましん が適応追加となりました💡

 

 

蕁麻疹とは?

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皮膚の一部が突然腫れあがり、しばらくすると消えてなくなる症状です。
大抵の場合、1日以内に改善します。
症状の場所が数時間から半日後には別の場所に移っており、元の場所は何事もなかったように跡を残さず消えてしまうことが特徴です。

蕁麻疹の7割は原因が特定できない特発性といわれています。


体内では、血液中のIgEと呼ばれる物質などが、皮膚にある肥満細胞(マスト細胞)を活性化することで、
炎症を起こす化学物質(ヒスタミンなど)が放出されることで蕁麻疹が起こります。
ヒスタミンなどが皮膚微小血管と神経に作用し、血漿成分の漏出により膨疹を、また、痒みを生じます。






 

特発性慢性じんましん とは?

じんましんとは、蚊に刺されたような膨らみ(膨疹)が突然現れ、時間が経つと消えてしまう病気です。

これが6週間以上続くものを「慢性じんましん」と呼び、
さらにその原因が明らかではないものを。「特発性慢性じんましん」と呼びます。

持続するかゆみは、生活の質(QOL)を著しく低下させます😢

 

治療方法
① 抗ヒスタミン薬内服
② 抗ロイコトリエン薬内服
③ H2受容体拮抗薬内服
④ ステロイド内服

上記の治療方法でも効果が得られない場合、ゾレアの注射をお勧めしています💉



ゾレアとは?



特発性の慢性蕁麻疹に対する注射薬です。
抗IgE抗体の生物学的製剤です。
特発性の慢性蕁麻疹を起こす元の一つと考えられているIgEをおさます。




適応
12歳以上に適応

効果
投与から3カ月までで、9割の方が効果を実感、6割の方が日常生活に問題なくなったというデータがあります。

治療方法

1カ月ごとに皮下注射をします。

医療費について
ゾレアは通常、1回300㎎(シリンジ2本)を1か月ごとに投与します。
薬剤費は保険3割負担の方で約17500円くらいです。



🌟あすくりでも、多くの特発性慢性じんましんの患者さまに、ゾレア注射を導入しています🏥

しかし、ゾレアに抵抗性を示し、十分な効果が得られない患者さまもいらっしゃいます🔍

特発性慢性じんましん(CSU)の発症機序が一つの要因だけではないため、IgEそのものを抑え込むだけでは効果が不十分な場合があるのです。





じんましんでは、ヒスタミンを放出する肥満細胞の活性化が関係していると考えられていますが、
肥満細胞は、ヒスタミンだけではなく、IL-4、IL-13、IL-31という炎症性サイトカインも産生しています。
これらのサイトカインによって生じる炎症が2型炎症で、
肥満細胞を活性化させたり、痒みや膨疹を引き起こしたりします。


また、Th2リンパ球が産生するIL-4、IL-13により、B細胞がIgE産生細胞へと分化することでIgEが産生され、(FcεRIに結合し)肥満細胞、好塩基球を活性化します。
また、IL-13は好酸球を局所に集積させたりもします。







デュピクセントは、
IL-4Rα阻害により、IL-4とIL-13のシグナル伝達を阻害する治療薬です。





特発性慢性じんましんへのデュピクセントの適応
①既存治療で効果不十分な方
②12歳以上


血液データでIgEがそれほど高値ではないじんましん患者さまにも有効であると言われています。
なかなか治らない慢性じんましんにお悩みの患者さまがいらっしゃいましたら、ぜひご相談くださいね🏥